1. ホーム
  2. ニュース
  3. 産地で栽培技術をつないでいく、ICTを駆使した「農業後継者育成システム」をJA蒲郡市に初導入!システムの構築にあたり合計4,000万円の資金調達を実施。

産地で栽培技術をつないでいく、ICTを駆使した「農業後継者育成システム」をJA蒲郡市に初導入!システムの構築にあたり合計4,000万円の資金調達を実施。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

投稿日:2020年01月23日

株式会社 AGRI SMILE(本社:東京都渋谷区/代表:中道 貴也 以下「AGRI SMILE」)は、2019年12月3日(火)より、産地のプロ農家や技術指導員の栽培技術や知見を、動画を用いて体系的に蓄積していく「農業後継者育成システム」を、初めてJA蒲郡市に導入しました。
 
また、システムの構築にあたり、合計4,000万円の資金調達を実施しました。
 

 

  • 「農業後継者育成システム」で若手農家や新規就農者の技術指導を支援
  •  

家族経営が一般的な農業においては、技術や知識は親から子へと体で継承され、その多くが暗黙知や経験則のままです。

 
そのため、技術の習得には長い時間を要し、完全に習得しきることは容易ではありません。

栽培技術を指導する役割を担うJAの営農指導事業は、収益性が低く、合併に伴い縮小してきたことで、営農指導員1人あたりの組合員数は増加しました。

 
これに人事異動があることも加わり、組合員である農家と営農指導員の間では、信頼関係を築きにくくなっています。
 
さらに、営農指導員の技術指導力に対するニーズは多様化・高度化しており、質的にも量的にも農家からのニーズに十分に応えられていないという現状があります。

 

「農業後継者育成システム」では、産地のプロ農家や技術指導員の栽培技術を、動画で撮影・編集し、運用やマニュアル作成までをサポートします。

 
この一連の過程は科学的知見に基づき、個人や土地、その年の気候などの個別具体的な事象に依存しない知見を中心にまとめます。
 
また、個別具体的な事象を含め、日々現場で発生する疑問点に対する指導員とのQ&Aも蓄積していきます。

産地ごとに技術を体系的に蓄積し、その継承を容易にすることで、技術指導の負担軽減や、技術レベルの底上げを図ります。

 
若手農家や新規就農者への技術指導はもちろん、営農指導員の後継者育成や、生産の背景まで理解した販売促進などにも活用でき、多方面から、産地での高品質な農作物の生産を持続可能にしていきます。

今回、このシステムを初めてJA蒲郡市に導入することが決定しました。

 
JA蒲郡市は、愛知県蒲郡市に所在し、全国有数の温室みかん産地です。
 
若手農家が比較的多い温室みかんを中心に、システムを運用し、産地で技術をつなぐ基盤を整えていきます。
 
今後は様々な品目や産地で展開していく予定です。
 

  • 合計4,000万円の資金調達を実施
  •  

今回農業後継者育成システムを初めてJA蒲郡市に導入するにあたり、下記記載の引受先に対する第三者割当増資により、合計4,000万円の資金調達を実施しました。

 
システムの構築・展開と人材採用を行い、AGRI SMILEの掲げる「農をつないでいく」というミッションに全力で取り組んでまいります。

■引受先
・ザシードキャピタル株式会社(本社:東京都渋谷区/代表:廣澤 太紀)
・マネックスベンチャーズ株式会社(本社:東京都港区/代表:和田 誠一郎)
・本田 謙(株式会社フリークアウト・ホールディングス 代表)
・西尾 健太郎(株式会社ゲームエイト 代表)
・長谷川 祐太(株式会社Evrika 代表)
・高野 秀敏(株式会社キープレイヤーズ 代表)

■投資家からのコメント

・廣澤 太紀(ザシードキャピタル株式会社 代表)

創業時からご一緒させていただいており、中道さんが農業を取り巻く課題に誰よりも没頭し、向き合う方だと強く感じています。

 
農業に従事する方々への強い尊敬と日本の農業への誇りを持ちながら、日本の農業技術を次世代に繋ぐ起業家として、今後の活躍に期待しています。

 

・和田 誠一郎(マネックスベンチャーズ株式会社 代表)

長年の研究と改善を経て形成された農作物の生産技術を守り、未来へ受け継いでいくためにもテクノロジーの活用は不可欠だと考えます。

 
「未来に日本固有の田園風景を残したい」そう語る中道さんの手掛ける「AGRIs」が日本の農業のさらなる発展に寄与するプロダクトとなることを期待しております。

 

・本田 謙(株式会社フリークアウト・ホールディングス 代表)

 

超巨大組織のDX化を、スタートアップが外部から手掛けることは、困難な事業テーマなのですが、AGRI SMILE社の参入角度の上手さや、私自身も昔は農業生産系の研究職に就いていたこともあり、興味と期待を持って出資させていただきました。

 
日本の農業にどのような変化が起こせるか、大変楽しみです。
 

 

・西尾 健太郎(株式会社ゲームエイト 代表)

AGRI SMILEが掲げるミッションに共感して、この度出資させて頂きました。

 
中道さんは研究者としてのバックグラウンドを通じて、農業技術に対する業界の課題を誰よりも深く認識している経営者です。
 
彼が長い時間をかけて業界の課題と向き合っていくためのお手伝いができればと思っております。

 

・長谷川 祐太(株式会社Evrika 代表)

なかなか技術が伝承され辛い農業界において、ICTを掛け合わせ、プロ農家の技術を次世代に繋げるAGRI SMILEの事業は非常に意義があると感じています。

 
自分自身の造詣が深く、熱く語れる分野であれば、何があってもその事業を成すことが出来ると思っています。
 
中道さんであれば、旧態依然とした農業界を打破してくれると確信し、応援させて頂くことになりました。
 

・高野 秀敏(株式会社キープレイヤーズ 代表)

父方、母方ともに農家出身で、父は地元の農協の代表理事をしておりました。

 
日本の農業は課題を抱えており、中道さんが課題解決に頑張っていくということで応援させていただくことと致しました。

<会社概要>
会社名   株式会社 AGRI SMILE
代表    代表取締役 中道 貴也
所在地   東京都渋谷区桜丘町4ー17
設立年月  2018年8月31日
代表番号  03-4520-8625
事業内容  プロ農家の栽培動画配信サービス「AGRIs」の開発
      官庁・民間企業への農業後継者育成システムの提供
      農業資材の実証試験、および販売業務
      上記に準ずるコンサルティング業務
会社HP    https://agri-smile.com