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眼科遠隔診療サービスを提供する(株)MITAS Medical、資金調達を実施。

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投稿日:2020年10月01日

■眼科医療の背景
都会に住んでいると当たり前に目にする眼科ですが、都会から少し離れてみると、国内の僻地や離島では眼科が存在していない地域も多く、その数は約690自治体にも及ぶと言われています。

 

また国外に目を向けると、モンゴルのように国土が広大であるがゆえ、地理的に眼科受診が非常に困難な国や、カンボジアなど眼科医数が圧倒的に不足していることが原因で、人口20万人に対して眼科医1人以下の国(日本は人口1万人に対し眼科医1人)が数多く存在します。

 

2020年現在、全世界で約3600万人もの方々が失明しており、その中には予防可能な眼疾患を原因としている症例も数多く含まれているのが現状です。

 

■MITASの事業内容
『医療が届かないところに医療を届ける』というミッションのもと、眼科医以外の方でも診察に必要なクオリティの眼画像を簡単に撮影できるスマートフォン接続型の眼科診療デバイス(MS1)を株式会社タカギセイコーと共同開発し、現在80か国で販売を開始しております。

 

また、このMS1を開発した専用アプリケーションと組み合わせて利用することで、眼科診療の経験がない人でも必要な問診・眼画像などを使用し、遠隔で眼科医に相談することを可能にしました。

 

このサービスは Dr. to Dr. 診療支援システムとして、眼科疾患の予防・早期発見・早期治療へ貢献しています。

 

 

■これまでの活動例
眼科医療の領域で課題を抱える新興国で活動を行ってきました。

 

モンゴルでは、2019年10月からモンゴル国立医科大学と保健省の支援の下、西部のある州の全診療所にMS1と専用スマホアプリを配布し、各診療所から州中心部の眼科医とつなぐ遠隔診療サービスの導入を行いました。

 

結果として、月に100件以上の症例がMS1の遠隔診療システムを介して診療され、実際に緑内障発作による失明を未然に防ぐなど、その医学的・社会的必要性を再確認することができています。

 

このようにモンゴルの公共衛生に貢献するとともに、遠隔診療システムのオペレーションを円滑にまわすノウハウや、AI診断を可能にするためのデータ蓄積など数多くの成果を得ています。

 

またカンボジアにおいては、首都プノンペンにある外資系総合病院にて、MITASの遠隔診療サービスが採択され、2020年1月から運用を開始しています。

 

加えて、2020年9月24日にJICAより発表された2020年度第一回「中小企業・SDGsビジネス支援事業」に採択して頂いたことも更なる追い風になり、今後さらに課題解決に向け尽力していく次第です。

 

昨今のCOVID-19の拡大に伴い、非接触診療のニーズが高まっており、国内において遠隔診療の法規制が緩和されるなどの様々な環境変化に合わせ、国内事業も開始しています。

 

 

 

 

今回の調達により、今後はチーム強化、診療の幅を更に広げるための新たなPOC(ポイントオブケア)デバイスの開発、AI開発の更なる加速を行い、「これのおかげで失明せずに済んだ」と言ってもらえる仕組みを世界中に届けることを目標に、今後も邁進して参ります。

 

■引受先からのコメント
株式会社タカギセイコー
代表取締役社長  髙木一成

 

MITAS Medicalは「医療のないところに医療を届ける」という理念を掲げて事業展開をされています。

 

スローガンに「Serving Your Vision」を掲げる考え方と一致する点が多く、目の健康という社会課題に一緒に取り組めると考えております。

 

またMITAS Medicalが持たない生産の設備や販路を持っている一方、MITAS Medicalは苦手とするソフトウェアに強い会社です。

 

お互いの強み弱みを補完できる関係ですので、今後の展開を期待しています。

 

◆会社概要
会社名:株式会社MITAS Medical
代表者:代表取締役/医師 北直史
設立:2017年4月
所在地:東京都港区赤坂8-4-14 青山タワープレイス8F
https://www.mitasmedical.com/

 

◆本件に関する問い合わせ
担当:山内
email:info@mitasmedical.com