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五十音順に解説!ファクタリングに関連する用語集

ファクタリングは、売掛金をファクタリング会社に買い取ってもらうことで支払期日よりも前に現金を手にすることができる、資金調達方法です。
ファクタリングを利用する際は、様々な専門用語を目にすることもあるため、事前にそれらの用語を理解しておく必要があります。
そこで本記事では、ファクタリングに関連する用語を五十音順で解説します。
ファクタリングの利用が初めての事業者様は、本記事の内容をぜひ活用してください。
【ファクタリングに関連する用語】あ行
ROE
ROE(Return On Equity)とは、“自己資本利益率”を意味する指標です。
「企業が自己資本を使って、どの程度の利益を上げられたのか」を測る指標として用いられます。
企業の資本には、自己資本と他人資本の2種類があります。
自己資本は、株主から調達した資金や事業の利益など、返済の必要がない資本のことです。
一方、他人資本は、金融機関からの借り入れなどによって調達した、返済の義務を伴う資本を指します。
一般的にROEが高い状態は、企業にとって望ましいとされています。
なお、ファクタリングを利用してもROEの数値は変わりません。
ファクタリングの利用と関係があるのは、このあと解説するROAですので、併せてご覧ください。
ROA
ROA(Return On Assets)は、“総資産利益率”ともよばれる、企業の保有するすべての資産に対する利益率を測る指標です。
ROAを重視する場面ではファクタリングが役に立ちます。
融資を利用した場合、現金あるいは普通預金とともに“借入金”も増えるため、総資産額が増加します。
その結果、資産の分母が大きくなり、ROAが低下するのです。
一方、売掛金を資金化すると、貸借対照表上の“売掛金”が減り、“現金”あるいは“普通預金”が増加します。
さらに、その資金を借入金の返済に充てることで、貸借対照表に資産や負債が計上されないオフバランス化(総資産額が減少)が実現するケースがあります。
ファクタリングは、借り入れとは異なるメリットを享受できる資金調達方法と言えるでしょう。
医療ファクタリング
医療ファクタリングは、医療機関が公的機関(国や自治体など)から受け取る診療報酬や調剤報酬、介護報酬を対象としたファクタリングサービスです。
医療ファクタリングは通常のファクタリングと比較すると審査に通過しやすく、手数料も低くなる傾向にあります。
これは売掛先が一般企業となる通常のファクタリングと異なり、医療ファクタリングでは公的機関が売掛先となった三者間取引になる関係上、ファクタリング会社の貸し倒れリスクが極めて低いことが理由に挙げられます。
一括ファクタリング
一括ファクタリングは、手形取引を使う企業が支払いをスムーズに進めるために使うサービスです。
支払いを受ける側(納入企業)ではなく、支払う側(支払企業)にメリットがあるという点が、通常のファクタリングと大きく異なります。
納入企業がファクタリング会社に売掛金を譲渡してファクタリング会社は現金を支払い、その後、支払企業がファクタリング会社に一括で代金を支払うといった仕組みです。
手形取引では通常、支払企業側で手形の発行にあたり事務手続きが発生し、さらに額面に応じて収入印紙を貼らなければなりません。
一括ファクタリングを利用すれば、手形を発行する手間がなくなり、収入印紙のコストも削減できます。
売掛金
売掛金とは、企業や個人事業主が顧客に商品やサービスを提供した際に発生する、将来受け取ることができる対価のことです。
一般的に企業間の取引では「月末締め・翌月末支払い」のように、支払いが後日に設定されている掛取引が行われます。
商品やサービスを提供した後、納入企業が売掛先から支払期日に受け取る予定の代金を売掛金と呼びます。
なお、売掛金はファクタリング会社に売却することで、支払期日を待たずに現金化することができます。
運転資金
運転資金とは、会社が経営活動を行うために必要となる資金のことです。
具体的には、事務所・店舗の家賃や水道光熱費、人件費や、原材料・商品の仕入費用などが該当します。
手元の運転資金が不足する場合には、銀行融資のほか、ファクタリングを使って資金調達するという選択肢があります。
ABL
ABL(Asset Based Lending)は、売掛金や在庫など、企業が保有する資産を担保にして資金調達する融資制度です。
売掛金を扱って資金調達できる点はファクタリングと同様ですが、ファクタリングが売掛金を売却して資金調達するのに対し、ABLは売掛金などを担保に融資を受け資金調達する点が異なります。
エクイティファイナンス
エクイティファイナンスは、新株や新株予約権を発行して株主資本を増加させることで、資金を調達する方法です。
エクイティファイナンスは融資とは異なり、返済の必要がない点はファクタリングと共通しています。一方で、新たな株主を迎えると、既存の経営陣の持株比率が低下し、経営の自由度が制約される可能性がある点がデメリットです。
また、事業計画書の作成をはじめとする様々な準備が必要になるため、資金調達には数か月を要します。
オフバランス
オフバランスは、自社の賃借対照表から、資産や負債を切り離す財務手法です。
資産や負債をオフバランス化することで、資産効率や財務指標の改善が期待できます。
なお、ファクタリングで売掛金をファクタリング会社に売却することで売掛金のオフバランス化が可能です。
【ファクタリングに関連する用語】か行
買掛金
買掛金は、企業や個人事業主が掛取引で商品・サービスを購入した際に計上する勘定科目です。
つまり、“あとで支払わなければならないお金”を指します。
なお、ファクタリングでは通常売掛金を売買しますが、リバースファクタリングの場合は、買掛金を活用します。
リバースファクタリングは、ファクタリング会社に取引先への買掛金を一時的に立て替えてもらうことで、支払サイト(支払い期限)を延長できるサービスです。
介護報酬ファクタリング
介護報酬ファクタリングは、ファクタリング会社に介護報酬債権を買い取ってもらうことで資金調達できるサービスです。
多くのファクタリング会社が介護報酬ファクタリングを扱っており、保険適用の介護サービスを提供している介護事業者が利用できます。
売掛金の早期現金化により、介護事業者は資金繰りを安定させることが可能です。
買取型ファクタリング
買取型ファクタリングは、売掛金をファクタリング会社に売却して、支払期日よりも前に現金を手に入れることのできるサービスです。
一般的に「ファクタリング」というときは買取型ファクタリングを指します。
掛け目
掛け目は、ファクタリング会社が売掛金を買い取る際に、売掛金の金額に対して適用する割引率のことです。
たとえば、100万円の売掛金を売却するときに掛け目が90%と設定された場合、その売掛金の価値は実質的に90万円ということになります。
掛け目の有無や割合は、ファクタリング会社および売掛金の信用力などの条件により異なります。
貸金業
貸金業とは、金銭の貸付やその媒介を行う業種のことです。
開業・営業にあたっては貸金業法や出資法などの法律が適用されます。
なお、ファクタリングは売掛金の売買契約であり、貸し付けではないため、ファクタリング会社は貸金業者には該当しません。
貸し倒れリスク
貸し倒れリスクとは、支払期日までの間に売掛先が倒産するなどの事態が起こることにより、売掛金を回収できなくなるリスクのことです。
売掛金をファクタリング会社にあらかじめ売却しておけば、支払期日よりも前に現金を手にできるため、その後売掛先が倒産したとしても、自社がリスクを被ることはありません。
また、ファクタリングでは通常償還請求権なしのノンリコース契約が締結されるため、売掛先が倒産などの理由で支払不能となった場合でも、利用者がファクタリング会社から費用を請求されることはありません。
ただし一般的に、倒産の兆候のある売掛先の売掛金はファクタリングの審査で承認されない傾向にあります。
そのため、貸し倒れリスクの回避を主目的にファクタリングを利用するのは現実的ではなく、貸し倒れリスクを防げるのはファクタリングを利用する二次的なメリットとして考えるのが適切です。
キャッシュフロー
キャッシュフローとは、企業におけるお金の流れのことです。
具体的には、売上や利益によってお金が入る「入金」、人件費や経費によってお金が出る「出金」を指します。
ファクタリングを利用すれば、売掛金を早期に現金化できるため、短期間で資金を確保し、キャッシュフローを改善することが可能です。
給与ファクタリング
給与ファクタリングは、個人が将来的に給与を受け取れる権利を“給与債権”として扱い、業者に買い取ってもらうことで早期に給与を手にできる仕組みです。
しかし、給与ファクタリングを行っている業者の多くは、法律違反の悪徳業者である可能性が非常に高いため、利用はお控えください。
給与は本来、企業から労働者に対し直接支払うものであることが労働基準法によって定められており、給与ファクタリングはこの規定に反する行為です。
また、給与ファクタリングは金融庁の見解によって「貸金業である」と定められています。
にもかかわらず、給与ファクタリングを行っている多くの業者は貸金業の登録を行っていない違法業者であることが確認されています。
クレジットライン
クレジットラインとは、金融機関や貸し手が企業や個人に対して設定するあらかじめ利用可能な借入上限額のことです。
なお、ファクタリングは融資ではないため、クレジットラインが存在しません。
黒字倒産
黒字倒産とは、利益が出ているにもかかわらず、手元の資金不足により必要な支払いが滞り、企業が倒産してしまうことです。
主な原因には掛取引によって売掛金の入金が遅れることが挙げられます。
このような場合でもファクタリングを利用して売掛金を現金化すれば、黒字倒産を回避することができます。
国際ファクタリング
国際ファクタリングとは、日本の企業が海外に商品を輸出する際に、売掛金の未回収リスクをファクタリング会社に保証してもらうサービスです。
国際ファクタリングを利用することで、万が一、海外の輸入企業が倒産した場合や、商品の代金を支払ってもらえない場合であっても、ファクタリング会社が売掛金を保証してくれます。
【ファクタリングに関連する用語】さ行
債権譲渡通知
債権譲渡通知は、債権の所有者が移った事実を売掛先に知らせる手続きです。
主に、3者間ファクタリングの利用時にファクタリング会社が売掛先に対して行います。
3者間ファクタリングの場合は、支払期日を迎えたら売掛先はファクタリング会社に入金する必要があるため、通知が必須です。
また、2者間ファクタリングを利用する場合でもまれに債権譲渡通知が必要になるケースがあります。
たとえば支払期日に利用者と連絡が取れない場合などにファクタリング会社が債権譲渡通知を行い、売掛先に支払状況を確認します。
そのほか、利用者が架空の債権を売却したこと(=架空債権譲渡)や、すでに他社に売却した売掛金を譲渡されたこと(=二重譲渡)が疑われる場合も同様の措置が取られることがあります。
債権譲渡通知は、ファクタリング会社が売掛金の実態を確認するための重要な手段となります。
債権譲渡登記
債権譲渡登記は、債権が他者に移ったことを東京法務局に登記する手続きです。
これを行うことで「債権を譲渡した」という事実を第三者に主張できます。
ファクタリング会社によっては、債権譲渡登記を必須とする場合があります。
これは万が一のトラブルを防止し、ファクタリング会社のリスクを回避することが目的です。
債権譲渡登記を行うことで、売掛金が利用者からファクタリング会社のもとへ移ったことを公的に証明できるため、二重譲渡のリスクを軽減できます。
さらに万が一、二重譲渡や未払いが起きた場合も、ファクタリング会社は債権譲渡登記を法的証拠として活用できるため、売掛債権の正当な保有者だと主張することが可能です。
参照:法務省|債権譲渡登記
債務超過
債務超過とは、企業が抱える負債が資産の総額を上回り、資産をすべて売却しても負債を返済できない状態を指します。
負債には、買掛金や借入金などが含まれます。
債務超過の状態で資金調達したい場合、ファクタリングが有効です。
一般的にファクタリングの審査で重視されるのは、利用者の信用力ではなく売掛先の信用力のため、すでに債務超過に陥っている企業であってもファクタリングの審査に通過できる可能性があります。
ファクタリングは、債務超過の場合でも資金調達できる有用な資金調達方法です。
債務不履行
債務不履行とは、契約で定められた義務を履行しないことを指します。
ファクタリングにおいて債務不履行が起こり得るのは、主に2者間ファクタリングを利用した場合です。
売掛先から入金があったにもかかわらず、手元に現金を置いたままファクタリング会社に支払いを行わない場合、利用者の債務不履行となります。
一方、倒産などの理由で売掛先から自社に入金がない場合、売掛先による債務不履行となります。
サービサー
サービサーは、金融機関などが保有する債権の回収を行う業者です。
主に、債務者の倒産などにより回収が困難となった不良債権を扱い、回収活動を行います。
“債権を扱う”という点ではファクタリングと似ていますが、両者は全く異なるサービスです。
サービサーが扱うのは、支払期日をすでに過ぎた不良債権ですが、ファクタリングでは支払期日がまだ訪れていない売掛債権を買い取ります。
3者間ファクタリング
3者間ファクタリングとは、利用者とファクタリング会社、そして売掛先の3者間でやり取りを行う契約形態のことを指します。
3者間ファクタリングの利用時には、売掛先から、ファクタリングを利用する承諾を得たのちに、売掛金をファクタリング会社に売却することになります。
後述する2者間ファクタリングと異なり、売掛先がやり取りに加わる都合上、ファクタリング会社が売掛先に売掛金の存在を直接確認でき、未回収リスクを軽減できるため、2者間ファクタリングより手数料が低くなる傾向にあります。
また、2者間ファクタリングでは支払期日を迎えたら利用者がファクタリング会社に送金する必要がありますが、3者間ファクタリングの場合、売掛先がファクタリング会社に送金をします。
資金繰り
資金繰りとは、事業者が収入と支出を管理・調整することです。
事業の継続に必要な資金が不足しないよう、事業の改善や資産状況の見直しなどを行い、必要に応じて資金調達も実施します。
資金調達
資金調達は、事業者が経営や事業の運営のために必要な資金を調達することです。
資金調達の手段には、ファクタリングのほか、融資やクラウドファンディング、助成金・補助金制度の活用などがあります。
支払いサイト
支払いサイトとは、取引代金の締め日から支払期日までの期間のことを指します。
たとえば、サービスの利用料金が月末締めの翌月末支払いとなっている場合、支払いサイトは1か月となります。
ファクタリングを利用すれば、支払いサイトが長い場合であっても、支払期日よりも前に現金化できるため、資金繰りを改善できます。
償還請求権
償還請求権とは、債務者から支払いが行われないときに、もともとの債権者に費用の返還を求めることができる権利です。
基本的に、ファクタリングでは償還請求権がない契約となっています。
そのため、たとえ売掛先から支払期日に入金がなかった場合でも、利用者がファクタリング会社に費用を請求されることはありません。
診療報酬ファクタリング
診療報酬ファクタリングとは、医療機関が診療報酬を受け取る権利(診療報酬債権)を売却することで資金調達できるサービスです。
医療機関が診療を行った際、公費負担分の費用は本来、診療の約2か月後に支払われますが、診療報酬ファクタリングを利用することで早期に資金を受け取ることができます。
基本的な仕組みは一般的なファクタリングと同様で、異なる点は対象が診療報酬債権であることです。
スコアリングシステム
スコアリングシステムとは、企業や個人の情報を点数化して、合計点数で信用力などを評価する仕組みです。
ファクタリングにおいては、ファクタリング会社が審査のためにスコアリングシステムを活用していることがあります。
ファクタリングのスコアリングシステムでは、利用者のさまざまな項目を数値化し、合計点で判定することで、取引のリスクが低いかどうかの判断や手数料の決定が行われます。
ファクタリング会社によってはスタッフの目で審査を行っている場合もありますが、オンライン完結型のサービスではスコアリングシステムを採用しているところも増えてきているようです。
損益計算書(P/L)
損益計算書(P/L)とは、事業者が一定期間に上げた利益と損失をまとめた決算書です。
経営状況を把握し、今後の経営戦略を立てるために非常に重要な書類となります。
損益計算書(P/L)を見て、「財務状況が芳しくない」と考えられる場合はファクタリングを利用するのも一つの手です。
【ファクタリングに関連する用語】た行
貸借対照表(B/S)
貸借対照表(B/S)とは、決算日など特定のタイミングにおける企業の資産状況を表す表です。
貸借対照表を見ることで、企業の保有資産や負債の状況、純資産の規模を把握することができます。
なお、ファクタリングを活用して調達した資金を借入金の返済に充てることで、賃借対照表をスリム化することができます。
これは、純資産の圧縮や負債比率の改善など、財務指標の健全化にもつながります。
注文書ファクタリング
注文書ファクタリングとは、顧客から注文を受けた段階で、その注文書や発注書をファクタリング会社に売却することで資金調達する方法です。
一般的なファクタリングでは、売掛先に対する請求書をファクタリング会社に提出するため「請求書を買い取ってもらう」と表現されることがあります。
この請求書が注文書に置き換わったのが、注文書ファクタリングです。
注文書ファクタリングは、一般的なファクタリングよりも早いタイミングで資金調達できますが、手数料が高くなる傾向にあります。
これは、注文書の段階では、売掛金を回収するまでの期間が長く、ファクタリング会社にとってのリスクが大きいためです。
手数料
ファクタリングにおける手数料とは、利用者が売掛金を売却する際、ファクタリング会社に支払う費用のことです。
ファクタリングを利用する際は、売却した売掛金額がそのまま手元に入るわけではなく、手数料が差し引かれた金額が支払われます。
この手数料はファクタリング会社にとっての収入源であり、未回収リスクに備える補填費用でもあります。
万が一、支払期日を迎える前に売掛先が倒産してしまった場合、ファクタリング会社はその代金を回収することができません。
このようなリスクを回避するために、代金の数%を手数料として徴収しているのです。
手形割引
手形割引とは、約束手形を用いた取引において、支払期日が来る前に手形を専門業者や銀行に買い取ってもらうことで資金調達できるサービスです。
支払期日までの日数に応じて、“割引料”とよばれる手数料が発生し、手形の額面から手数料が割り引かれた額を調達できます。
なお、手形割引とファクタリングは仕組みこそ似ていますが、ファクタリングは売掛金の売買サービスであるのに対し、手形割引は融資に該当します。
デットファイナンス
デットファイナンスとは、金融機関からの融資や社債の発行など、他人資本を活用して資金調達する方法です。
先述したエクイティファイナンスやファクタリングと異なり、借入金に基づく資金調達であるため、返済義務が発生します。
また、調達した資金は負債として計上されるという点も覚えておきましょう。
電子記録債権
電子記録債権とは、「でんさい」ともよばれており、Web上で手形取引を行えるサービスです。
2026年に約束手形が廃止される予定のため、今後は多くの企業がこの電子記録債権を導入すると考えられています。
これまで約束手形では紙でやり取りしていたものが、電子記録債権ではデータ化されるため、紛失や盗難のリスクが軽減されます。
さらに、手形用紙代や手形印紙代などのコストが削減される点も大きなメリットです。
【ファクタリングに関連する用語】な行
2者間ファクタリング
2者間ファクタリングとは、利用者とファクタリング会社でやり取りを行う契約形態のことを指します。
先述した3者間ファクタリングと異なり、ファクタリングの利用に関して売掛先から承諾を得る必要がないため、スピーディーに資金調達できる点が大きなメリットです。
しかしファクタリング会社が売掛先に売掛金の存在を直接確認できず、未回収リスクが高くなるため、3者間ファクタリングよりも手数料が高くなる傾向にあります。
二重譲渡
ファクタリングにおける二重譲渡とは、すでに売却した売掛金をほかのファクタリング会社にも売却することを指します。
一つの売掛金は複数のファクタリングに売却できないため、二重譲渡が行われた場合、後から売却を持ちかけられたファクタリング会社はその売掛金を回収できません。
二重譲渡を行うと、ファクタリング会社に対する詐欺罪に該当する可能性があり、法的・社会的なリスクを伴います。
そのため二重譲渡は、絶対に行わないようにしましょう。
日本政策金融公庫
日本政策金融公庫は、国が株式の100%を保有している政府系金融機関です。
一般的な銀行との大きな違いは営利目的ではない点で、日本政策金融公庫は民間金融機関の取り組みの補完、および国民生活の向上を目的としています。
資金調達においては、リスクの許容度が高いため、銀行融資よりも日本政策金融公庫の融資のほうが審査に通過しやすいという利点があります。
しかし、融資による資金調達には通常1か月以上を要するため、緊急の資金ニーズにはファクタリングの方が適しているといえます。
ノンバンク
ノンバンクとは、預金業務を行わない金融機関のことです。
クレジットカード会社や信販会社などが該当し、ノンバンクの中にはファクタリングサービスを扱っている企業も存在します。
なお、ノンバンク系のファクタリング会社は、貸金業に登録している大手企業のグループが多いため安心感がある一方、資金調達のスピードなどの面で小回りがきかない場合も多くあります。
スピード感や柔軟な対応を求めるのであれば、ファクタリングに特化した独立系ファクタリング会社がおすすめです。
ノンリコース
ノンリコースとは、償還請求権を伴わない取引の仕組みを指します。
ノンリコースのファクタリングを利用した場合、万が一ファクタリング会社が売掛先の破産等により売掛金を回収できなくとも、利用者がファクタリング会社から費用を請求されることはありません。
一般的なファクタリングは、ノンリコース契約ですのでご安心ください。
【ファクタリングに関連する用語】は行
ビジネスローン
ビジネスローンとは、中小企業や個人事業主を対象に金融機関が提供している融資制度です。
ほかの融資と比べて審査のスピードが速く、ノンバンクのビジネスローンであれば最短即日で資金調達できるケースもあります。
なお、ビジネスローンは融資のため借り入れに該当し、ビジネスローンで資金調達した場合は利息とともに返済義務が発生します。
ファクタリング
ファクタリングは、企業や個人事業主が保有している売掛金をファクタリング会社に売却することで、本来の支払期日よりも前に資金調達するサービスです。
売掛金を早期に現金化できるため、資金繰りの改善に寄与します。
ファクタリングは、あくまでも売掛金の売買サービスであるため、融資と異なり借り入れには該当しません。
ブラックリスト
ブラックリストとは、一般的に「信用情報機関に事故情報が登録されている状態」を指す言葉です。
事故情報とは、借入金の長期延滞や、自己破産などのことを指します。
実は「ブラックリスト」とよばれるリストは存在せず、このような事故情報が信用情報機関に登録されていると「ブラックリストに載っている」と表現されることがあります。
事故情報が登録されていると、一定期間、融資やローンの利用が制限されます。
ただし、ファクタリングの審査では利用者の信用力より売掛先の信用力が重視される傾向にあるため、事故情報がある場合でも利用できる可能性があります。
保証型ファクタリング
保証型ファクタリングとは、売掛先の貸し倒れリスクに備えて、売掛金の回収を保証してもらうファクタリングサービスです。
あらかじめファクタリング会社に保証料を支払っておくことで、万が一、売掛先が倒産したり支払いが滞ったりした場合でも売掛金の100%がファクタリング会社から支払われます。
なお、売掛先からの支払いが問題なく行われている場合、ファクタリング会社からの返金はありません。
【ファクタリングに関連する用語】ま行
未回収リスク
ファクタリングにおける未回収リスクとは、売掛金の支払期日にファクタリング会社が代金を回収できないリスクのことです。
売掛先の倒産や未入金、また2者間ファクタリングの場合は利用者による代金の未払いなどによって、ファクタリング会社が代金を得られない可能性もゼロではありません。
そうしたリスクのことを未回収リスクと呼びます。
特に2者間ファクタリングでは、ファクタリング会社が売掛先に売掛金の存在を直接確認できないことから、未回収リスクが高くなる傾向にあります。
ファクタリングの関連用語を覚えて、スムーズにサービスを利用しよう
以上、ファクタリングに関連する専門用語を解説しました。
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手数料 1.5%~ 対応スピード 最短3時間~ 取り扱いサービス 2者間・3者間ファクタリング
営業時間 9:30~18:00 必要書類 売掛金に関する書類(請求書、契約書など)
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注文書ファクタリング
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営業時間 9:30~18:00
必要書類 売掛金に関する書類(請求書、契約書など)
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フタバ株式会社
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