大手ファクタリング会社の種類
大手ファクタリング会社は「独立系」「ノンバンク系」「銀行系」の3種類に分けられます。
提供するサービスの仕組みに大きな違いはありませんが、審査の内容や手数料など、細かな部分で差異が見られます。
売掛債権の早期現金化を望むなら、自身が求めているニーズを満たしてくれる、 自身に適した大手ファクタリング会社を選択するのがよいでしょう。
それぞれの特徴は、次の通りです。
独立系
独立系ファクタリング会社は、このあと紹介するノンバンク系や銀行系とは異なり、大手銀行グループや大手信販会社グループに属していません。
ほかのファクタリング会社と比べて柔軟性に優れており、利便性が高いのが特徴です。
また、審査通過率が高い傾向にあるため、すぐに現金を手にしたい中小企業や個人事業主のニーズに合ったサービスです。
サービスによっては、数十万円規模の少額な取引や即日入金にも対応しています。
なお、世間にあるファクタリング会社の大多数は、この独立系に該当します。
ノンバンク系
ノンバンクとは、 預金業務は行わず、主に融資を行う金融機関のことをいいます。
そんなノンバンクでは、リースやローンなどとともに、ファクタリングサービスを提供しているケースがあります。
ノンバンクのファクタリングサービスは、独立系ファクタリング会社と比べると手数料を低く抑えられる傾向があるものの、入金までには1週間程度かかります。
必要なタイミングに間に合わないかもしれないため、今すぐ現金を用意しなければならないような、急を要する場面には適していません。
銀行系
銀行またはそのグループ会社が、ファクタリングを提供している場合もあります。
特にメガバンクは社会的地位が高いため、そのグループ会社が提供するファクタリングサービスは、初心者でも安心して利用しやすいでしょう。
海外への販路をもっている場合は、国際間取引の際に利用できる「国際ファクタリング」にも対応しています。
ただし、審査が非常に厳しく、現金化までには2週間~3週間を要します。
買取可能な売掛債権も数千万円~数億円規模の大口が中心なので、中小企業や個人事業主の利用には適していません。
大手ファクタリング会社を利用するメリット
大手ファクタリング会社は、事業規模の大きさに 応じて、利用時にさまざまなメリットが得られます。
ここでは、代表的な3つのメリットを紹介します。
メリット①信用度が高いので安心できる
大手ファクタリング会社を利用する最大のメリットは、信用度が高く、安心して利用できる点にあります。
大手ファクタリング会社のなかには上場企業も含まれており、そのなかから選べば悪徳業者に遭遇するリスクを大きく下げられるでしょう。
また、豊富な取引実績は、長年培われたノウハウで事業者が満足できるサービスを提供できることを意味します。
メリット②手数料率が比較的低い
大手ファクタリング会社では、手数料率が比較的低く設定される傾向があります。
その理由は、豊富な過去の取引実績をもとに審査を行い、回収できる可能性の高い売掛債権を判断できるからです。
ノンバンク系や銀行系であれば、基本的に手数料率が10%未満ですし、独立系でも大手は手数料率が低く抑えられています。
なお、独立系の手数料率が10%を超えることが多いのは、ファクタリング会社にとってリスクの高い2者間ファクタリングを提供しているためです。
メリット③買取可能額が高い
大手ファクタリング会社には資金力があるので、 高額な売掛債権でも買い取ってもらえます。
買取可能額はファクタリング会社によって異なりますが、数千万円~数億円規模の大口の売掛債権に対応しているケースも珍しくありません。
また、買取可能額に上限を設けていないファクタリング会社もあるので、多額の資金を調達したい際は、そのようなところを選ぶとよいでしょう。
【独立系】大手ファクタリング会社
ここからは、おすすめの大手ファクタリング会社を種類別に紹介します。
まずは、ファクタリング会社のなかで大半を占める、独立系のサービスです。
ビートレーディング|設立から10年以上・58,000社以上の取引実績
手数料
|
2者間:4%~12%
3者間:2%~9%
|
審査時間
|
最短30分
|
入金スピード
|
最短2時間
|
買取可能額
|
制限なし
|
契約形態
|
2者間・3者間
|
対象事業者
|
個人事業主・法人
|
運営会社
|
株式会社ビートレーディング
|
「ビートレーディング」は、2024年4月時点で58,000社以上の取引実績を誇る、大手のファクタリング会社です。
設立から10年以上、取引実績を伸ばしつづけていることから、多くの事業者に支持されているとわかります。
ほかのファクタリング会社と比べて、申し込み時に必要な書類が少なく、提出するのは直近2か月分の通帳のコピーと、請求書などの売掛債権に関する資料の2点のみです。
オンライン契約を導入していることから、申し込みから最短2時間で資金調達が実現します。
また、東京・仙台・名古屋・大阪・福岡の5か所に拠点があるため、来社・訪問での契約にも迅速に対応してくれます。
ビートレーディングに
無料で相談する
【ビートレーディングの口コミ・評判はこちら】
日本中小企業金融サポート機構|3万円~2億円と幅広い額の売掛債権で取引実績
「日本中小企業金融サポート機構」は、中小企業の資金調達をサポートする一般社団法人です。
中小企業を支援するためのさまざまなサービスの一つとして、ファクタリングを提供しています。
買取可能額に制限を設けていないため、ほとんどの売掛債権が買取の対象です。
実際に、3万円~2億円と幅広い額の売掛債権で取引実績を有しています。
また、日本中小企業サポート機構は、中小企業経営力強化支援法に基づき、財務局および経済産業局が認定する経営革新等支援機関です。
ファクタリング以外にM&Aや事業マッチング、クラウドファンディングなど、中小企業にとって心強い多くのサービスを扱っています。
日本中小企業金融サポート機構に
無料で相談する
【日本中小企業金融サポート機構の口コミ・評判はこちら】
みんなのファクタリング|オンラインですべての手続きが完結
手数料
|
非公開
|
審査時間
|
最短1時間
|
入金スピード
|
最短1時間
|
買取可能額
|
制限なし
|
契約形態
|
2者間
|
対象事業者
|
個人事業主・法人
|
運営会社
|
株式会社チェンジ
|
「みんなのファクタリング」は、オンラインですべての手続きが完結するファクタリングサービスです。
登録から入金までWeb上で進められるので、対面はもちろん、電話でのやり取りも一切ありません。
事業者とファクタリング会社のみで手続きを進められる、2者間ファクタリングに特化しており、売掛先に知られることなく、債権を現金化できます。
また、契約にあたって債権譲渡登記は原則必要ないため、個人事業主やフリーランスであっても利用可能です。
審査には独自のAIを用いており、申し込みから最短1時間で振込が完了します。
土日祝日問わず365日いつでも営業しているため、迅速に売掛債権を現金化できます。
みんなのファクタリングの
公式サイトを見る
【みんなのファクタリングの口コミ・評判はこちら】
OLTA|累計申込金額1,000億円
手数料
|
2%~9%
|
審査時間
|
最短1日
|
入金スピード
|
最短1日
|
買取可能額
|
制限なし
|
契約形態
|
2者間
|
対象事業者
|
個人事業主・法人
|
運営会社
|
OLTA株式会社
|
「OLTA」は、2021年6月時点で累計申込金額1,000億円を超えるファクタリング会社です。
日本マーケティング機構が調査した「中小企業・個人事業主が選ぶオンライン型ファクタリング」でNo.1に選ばれています。
申し込みから24時間以内に見積もりを出してくれますが、確認後にキャンセルすることもできるので、気になった方は気軽に申し込むとよいでしょう。
契約後は独自のAI審査が行われ、通過すれば最短翌日に入金が完了します。
また、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行など、メガバンクをはじめ、多くの金融機関と提携しており、信頼性や安全性の高いサービスの提供に力を入れています。
OLTAの
公式サイトを見る
【OLTA(オルタ)の口コミ・評判はこちら】
QuQuMo|買取金額に制限なし
手数料
|
1%~
|
審査時間
|
最短30分
|
入金スピード
|
最短2時間
|
買取可能額
|
制限なし
|
契約形態
|
2者間
|
対象事業者
|
個人事業主・法人
|
運営会社
|
株式会社アクティブサポート
|
「Quality・Quick・Money」の頭文字から名づけられた「QuQuMo」は、スピーディーな手続きを強みとしています。
オンラインで契約が締結できる電子契約サービス「クラウドサイン」を導入しており、売掛債権を最短2時間で現金化できます。
また、買取金額に制限を設けておらず、少額から高額まで柔軟な対応が可能です。
QuQuMoの契約形態は、事業者とファクタリング会社のみでやり取りする2者間ファクタリングです。
2者間ファクタリングは売掛先を介さないぶん、ファクタリング会社としてはリスクが大きく、3者間ファクタリングと比べて手数料率が高くなる傾向にあります。
しかし、QuQuMoの手数料率は1%~と、業界トップクラスの低水準です。
QuQuMoの
公式サイトを見る
【QuQuMoの口コミ・評判はこちら】
ペイトナーファクタリング|個人事業主やフリーランスに特化
手数料
|
10%
|
審査時間
|
最短10分
|
入金スピード
|
最短10分
|
買取可能額
|
~100万円
|
契約形態
|
2者間
|
対象事業者
|
個人事業主・法人
|
運営会社
|
ペイトナー株式会社
|
「ペイトナーファクタリング」は、個人事業主やフリーランスに向けたファクタリングサービスです。
AIによる審査を採用しており、最短10分の驚異的な審査スピードを実現しています。
請求書の画像データまたはPDFをアップロードするだけで申し込むことができ、審査完了と同時に待ち時間なく入金が行われます。
その際、決算書や事業計画書などの書類を提出する必要はありません。
ただし、迅速に資金を調達できる一方で、手数料率は一律10%に設定されており、決して低い値とはいえません。
あくまでも入金スピードを重視するのであれば、利用を検討する価値があるでしょう。
ペイトナーファクタリングの
公式サイトを見る
【ペイトナーファクタリングの口コミ・評判はこちら】
【ノンバンク系】大手ファクタリング会社
続いて、ファクタリングサービスを提供しているノンバンクを紹介します。
一般的なファクタリングのほかに、診療・介護・調剤報酬ファクタリングや商品在庫ファクタリングなどのサービスを行っている会社もあります。
オリックス株式会社|大手企業との取引がメイン
手数料
|
非公開
|
審査時間
|
非公開
|
入金スピード
|
非公開
|
買取可能額
|
非公開
|
契約形態
|
非公開
|
対象事業者
|
非公開
|
運営会社
|
オリックス株式会社
|
「オリックス株式会社」は、リースや不動産、クレジットなど多くの事業を手がけており、多角的な金融サービスを提供しています。
そんなオリックス株式会社のファクタリングサービスでは、通常の売掛債権だけではなく、診療・介護・調剤報酬債権も買取の対象です。
ただし、基本的には大手企業との取引がメインとなっており、中小企業がファクタリングの利用を希望する場合は、オリックス関連企業との取引実績を求められる可能性があります。
公開情報が少ないため、手数料や入金スピードなどの詳細を知りたい場合は全国の営業拠点に直接お問い合わせください。
オリックス株式会社の
公式サイトを見る
AGビジネスサポート|柔軟な対応
手数料
|
2%~
|
審査時間
|
最短即日
|
入金スピード
|
最短即日
|
買取可能額
|
10万円~
|
契約形態
|
2者間・3者間
|
対象事業者
|
個人事業主・法人
|
運営会社
|
AGビジネスサポート株式会社
|
「AGビジネスサポート」は、大手消費者金融「アイフル」の子会社が運営する、事業資金の調達をサポートしてくれるサービスです。
主な取扱商品はビジネスローンやカードローン、不動産投資ローンに動産担保融資(ABL)、そしてファクタリングです。
ノンバンクでありながら、サービスの内容は独立系ファクタリング会社に近く、柔軟な対応が期待できます。
なお、初回取引の前にクレジットカード「ライフカードビジネスライトプラス」に申し込めば、手数料率が1%優遇されます。
ライフカードもまたアイフルの子会社であり、このような特典を受けられるのは、大きなグループ企業ならではの恩恵だといえるでしょう。
AGビジネスサポートの
公式サイトを見る
ロジファクタリング株式会社|物流業界に特化した「商品在庫ファクタリング」を提供
手数料
|
非公開
|
審査時間
|
非公開
|
入金スピード
|
非公開
|
買取可能額
|
非公開
|
契約形態
|
非公開
|
対象事業者
|
法人
|
運営会社
|
ロジファクタリング株式会社
|
「ロジファクタリング株式会社」は、幅広い物流サービスを展開するセンコーグループホールディングスの関連会社です。
事業は物流業界に特化しており、一般的なファクタリングとは仕組みの異なる「商品在庫ファクタリング」を提供しています。
商品在庫ファクタリングとは、メーカーが抱える商品在庫をファクタリング会社が買い取るサービスです。
ロジファクタリング株式会社では、メーカーが生産した商品を買い取り、メーカーの代わりに指定の小売企業へと納品しています。
メーカーは商品を買い取ってもらうことで、資金を得られるだけではなく在庫スペースの問題を解決できるため、大量生産によるコスト削減を実現できます。
ロジファクタリングの
公式サイトを見る
NTT・TCリース株式会社|幅広いサービスを提供
手数料
|
非公開
|
審査時間
|
非公開
|
入金スピード
|
非公開
|
買取可能額
|
非公開
|
契約形態
|
3者間
|
対象事業者
|
法人
|
運営会社
|
NTT・TCリース株式会社
|
「NTT・TCリース株式会社」は、NTTグループで金融事業を行っている「NTTファイナンス」の子会社です。
リースや割賦販売、融資などのサービスとあわせて、3者間ファクタリングも提供しています。
3者間ファクタリングを利用すれば、売掛債権の早期現金化とあわせて、バランスシートのスリム化を図ることが可能です。
また、一般的な売掛債権のファクタリング以外に、診療報酬ファクタリングも行っています。
3者間ファクタリングを利用する際は、売掛先への譲渡通知または売掛先からの譲渡承諾 を得ることが必要となります。
売掛先にファクタリングの利用を知られないまま、債権を現金化することはできないため、その点はご留意ください。
NTT・TCリース株式会社の
公式サイトを見る
三田証券株式会社|診療・介護・調剤報酬債権を対象にファクタリングサービスを提供
手数料
|
当初事務手数料:33万円~
月次事務手数料:0.4%~
|
審査時間
|
最短1週間
|
入金スピード
|
最短1週間
|
買取可能額
|
非公開
|
契約形態
|
非公開
|
対象事業者
|
法人
|
運営会社
|
三田証券株式会社
|
「三田証券株式会社」は、1949年創業の老舗証券会社です。
医療機関や介護事業者、調剤薬局の資金ニーズに応えるため、診療・介護・調剤報酬債権を対象にファクタリングサービスを提供しています。
契約期間は原則2年間で、契約中は月々のファクタリング対象金額に対して、最大95%の金額が事業者に入金されます。
残りの5%相当額が支払われるのは、事業者に対して診療報酬等の 振込が実行されたタイミングです。
また、三田証券株式会社では、ファクタリングサービスのほかに医療機関・介護事業者・調剤薬局のM&Aおよびアドバイザリー業務も行っています。
該当する事業者様は、ぜひ一度相談してみてはいかがでしょうか。
関連記事:診療報酬ファクタリングの概要とメリット・デメリット
三田証券株式会社の
公式サイトを見る
GMO BtoB早払い|ファイナンス業務専任の担当者が丁寧にサポート
手数料
|
1%~
|
審査時間
|
最短2日
|
入金スピード
|
最短2日
|
買取可能額
|
100万円~1億円
|
契約形態
|
2者間・3者間
|
対象事業者
|
法人
|
運営会社
|
GMOペイメントゲートウェイ株式会社
|
「GMO BtoB早払い」は、インターネット関連事業で有名なGMOグループが手がけるファクタリングサービスです。
運営元であるGMOペイメントゲートウェイ株式会社は、東証プライムに上場しており、資本金が130億円以上にのぼる、 豊富な資金力をもつ企業です。
ファクタリングが初めての事業者でも安心して利用できるように、ファイナンス業務専任の担当者が丁寧にサポートしてくれます。
対面とオンラインのどちらでも、ご自身の希望する形式で対応可能です。
また、オプションとして注文書の買取サービスも行っています。
これを利用すれば、請求書を発行する前でも、売掛先から受注した段階で注文書を買い取ってもらい、すぐに資金を調達することができます。
GMO BtoC早払いの
公式サイトを見る
【銀行系】大手ファクタリング会社
銀行系ファクタリング会社は、保証ファクタリングや国際ファクタリング、一括ファクタリングなど、幅広いサービスを展開しているのが特徴です。
ただし、手数料や審査時間などの情報を非公開にしているケースが多く、詳細を知るには各社に直接問い合わせる必要があります。
三菱UFJファクター株式会社|「保証ファクタリング」を提供
手数料
|
非公開
|
審査時間
|
非公開
|
入金スピード
|
非公開
|
買取可能額
|
非公開
|
契約形態
|
非公開
|
対象事業者
|
法人
|
運営会社
|
三菱UFJファクター株式会社
|
「三菱UFJファクター株式会社」は、メガバンクである三菱UFJ銀行のグループ企業です。
一般的なファクタリングとは異なり、売掛債権を譲渡せずに事業者の貸倒リスクをカバーする「保証ファクタリング」を提供しています。
事業者は事前に保証料を支払っておくことで、万が一売掛先が倒産し、債権の回収が困難になったとしても、あらかじめ定めた保証限度額の支払いを保証してもらえます。
つまり保証ファクタリングを利用すれば、損失を避けつつ、積極的な営業活動に取り組むことができるのです。
なお、上記のサービスは大企業の利用が想定されており、原則として保証希望先は10社以上から受け付けています。
三菱UFJファクター株式会社の
公式サイトを見る
SMBCファイナンスサービス株式会社|保証ファクタリングを提供
「三井住友フィナンシャルグループ」の総合金融業を担うSMBCファイナンスサービス株式会社は、三井住友銀行からの業務委託で保証ファクタリングを提供しています。
保証ファクタリングを利用しても、債権に保証を設定していることが売掛先に通知される心配はありません。
通知されるのは、売掛先が倒産し、ファクタリング会社が保証を履行することになった場合に限られるため、今後の取引に影響を及ぼすことを避けたい事業者でも安心して利用できます。
ただし、保証対象とする売掛先は原則8社以上でなければならず、大口の売掛債権のみを対象としているため、中小企業が利用するハードルは高いといえます。
SMBCファイナンスサービスの
公式サイトを見る
みずほファクター株式会社|保証ファクタリングを提供
手数料
|
非公開
|
審査時間
|
非公開
|
入金スピード
|
非公開
|
買取可能額
|
非公開
|
契約形態
|
非公開
|
対象事業者
|
法人
|
運営会社
|
みずほファクター株式会社
|
「みずほファクター株式会社」は、みずほフィナンシャルグループの債権回収会社です。
売掛先が多数、または他業種にわたっており、債権を管理する負担が大きい事業者を対象に、保証ファクタリングを提供しています。
取引のある複数社を包括的に保証する「包括保証」のほかに、個別に与信管理が必要な売掛先を保証する「個別保証」も用意されています。
事業者のリスクマネージメントをサポートする便利なサービスですが、ほかの銀行系ファクタリング会社と同じく、保証対象となる売掛先の数に制限がある点は注意が必要です。
包括保証の場合は10社以上、個別保証の場合でも5社以上でなければ、利用できません。
関連記事:保証型ファクタリングとは?買取型ファクタリングとの違いを解説
みずほファクター株式会社の
公式サイトを見る
りそな決済サービス株式会社|でんさい活用型ファクタリングを提供
手数料
|
非公開
|
審査時間
|
非公開
|
入金スピード
|
非公開
|
買取可能額
|
非公開
|
契約形態
|
非公開
|
対象事業者
|
法人
|
運営会社
|
りそな決済サービス株式会社
|
「りそな決済サービス株式会社」は、ファクタリングなどの金融事業を行う、りそなホールディングスの子会社です。
保証ファクタリングや診療報酬ファクタリングのほかに、電子記録債権を用いた「でんさい活用型ファクタリング」を提供しています。
でんさい活用型ファクタリングは、売掛債権を金融機関が一括で買い取る「一括ファクタリング」の機能を有しており、支払企業が決済事務の合理化を図る目的で利用します。
支払企業は手形の印紙代削減や事務負担軽減が見込め、納入企業は売掛債権の早期現金化が可能になるなど、双方にメリットの多いサービスです。
関連記事:でんさい割引とファクタリングの3つの違いを解説
りそな決済サービス株式会社の
公式サイトを見る
百十四銀行|一括ファクタリングを提供
手数料
|
非公開
|
審査時間
|
非公開
|
入金スピード
|
非公開
|
買取可能額
|
非公開
|
契約形態
|
非公開
|
対象事業者
|
法人
|
運営会社
|
株式会社百十四銀行
|
香川県に本店を置く「百十四銀行」では「一括ファクタリング」を行っています。
一括ファクタリングとは、支払企業が従来の手形による支払いを廃止する代わりに、納入企業のもつ売掛債権に対して、金融機関のファクタリングシステムを利用する仕組みです。
手形の発行事務や印紙税の軽減が図れるほか、金融機関の審査を通過して導入していること自体が「信用度の高い企業」としてのステータスになります。
ただし、一括ファクタリングは売掛債権の早期現金化を目的とするものではなく、金融機関が手形取引に代わる手段として開発したものです。
関連記事:一括ファクタリングとは?立場ごとに得られるメリットも解説
百十四銀行の
公式サイトを見る
北洋銀行|一括ファクタリングを提供
手数料
|
非公開
|
審査時間
|
非公開
|
入金スピード
|
非公開
|
買取可能額
|
非公開
|
契約形態
|
非公開
|
対象事業者
|
法人
|
運営会社
|
株式会社北洋銀行
|
北海道に本店を置く「北洋銀行」も、一括ファクタリングを扱っています。
利用すれば、手形の発行を廃止し、印紙代や管理コストを大幅に削減できます。
2021年に経済産業省は「2026年までに約束手形の利用を廃止する」と発表しました。
一括ファクタリングは、その流れを加速させる一つの要因となるでしょう。
なお、北洋銀行は一括ファクタリング以外に、通常のファクタリングは行っていないため、売掛債権の早期現金化や貸倒リスクの回避といったメリットは享受できません。
資金調達を考える際に、比較検討の対象にはなりにくいというのが正直なところです。
参照:経済産業省|紙の約束手形
北洋銀行の
公式サイトを見る
大手ファクタリング会社を利用する際のポイント
ここまでで紹介した通り、大手ファクタリング会社は数多く存在しており、それぞれ強みの異なるサービスを展開しています。
実際にファクタリングを利用する際は、以下のポイントを確認しながら、ニーズに合った適切なサービスを選びましょう。
ポイント①買取可能額の上限と下限を確認する
ファクタリング会社を利用する際は、事前に買取可能額を確認しておきましょう。
買取可能額には上限だけではなく下限も設定されているケースがあり、売掛債権がその条件を満たしていなければ、買い取ってもらうことができません。
一方で、買取可能額に制限を設けていないファクタリング会社もあるので、不安な方はそのようなサービスを選ぶと安心です。
ポイント②手数料率を確認する
手数料率もまた、ファクタリングを利用する際に重視したいポイントです。
2者間ファクタリングの場合は8%~18%、3者間ファクタリングの場合は2%~9%が、手数料率の相場となっています。
相場を大きく上回る手数料が設定されている場合は、悪質なサービスである可能性が高いと判断できます。
【関連記事】
2者間ファクタリングとは?ファクタリングの種類とともに紹介
3者間ファクタリングとは?メリットとデメリットを解説
ポイント③手続きの流れを確認する
ファクタリングを利用する前に、手続きの流れも把握しておきましょう。
申し込みから入金までのフローは、ファクタリング会社によって異なります。
特に審査の際に提出する必要書類の数は、手続きの煩わしさを大きく左右する要因です。
また、現在はすべてのフローがオンラインで完結するサービスも多く、そのようなサービスであれば、手続きを大幅に簡略化できます。
ただし、たとえ現金化を急いでいる場合であっても、審査のないファクタリング会社は選ばないでください。
このような会社は悪徳業者や違法業者である可能性が高く、利用するとトラブルに巻き込まれかねません。
ポイント④入金のスピードを確認する
迅速な資金調達を望む事業者にとって、入金にかかるスピードは重要です。
入金までのスピードを重視するのであれば、2者間ファクタリングがおすすめです。
売掛先を交えて行う3者間ファクタリングに比べ、事業者とファクタリング会社だけで取引できる2者間ファクタリングは、手続きが比較的スムーズに進みます。
なお、独立系ファクタリング会社は即日で対応しているところが多く、なかには申し込みから入金まで、数時間で完了するサービスもあります。
ポイント⑤サポート体制を比較する
ファクタリング会社のサポート体制を比較することも、覚えておきたいポイントの一つです。
サポート体制に力を入れているファクタリング会社では、担当者が丁寧にヒアリングしたうえで、事業者が安心できる状態でサービスを案内してくれます。
反対に、手数料率を低く抑えているものの、そのぶんサポート体制が簡素化されているケースも往々にしてあります。
ファクタリングに慣れていない事業者にとっては、手数料の安さよりもサポート体制に力を入れているサービスのほうが使いやすいかもしれません。
ファクタリングの利用にあたっておすすめできない業者の特徴
ファクタリング会社のなかには、残念ながらおすすめできない会社も存在します。
次のような特徴をもつファクタリング会社は、利用すると不利益を被る可能性が高いため、避けるのが無難です。
特徴①不明瞭な見積もりを出す
ファクタリングを利用する際は、契約前に見積もりを出してもらうのが一般的です。
しかし、一部の悪徳業者は、事前に見積もりを出さなかったり、金額の根拠を提示しなかったりと、不明瞭な対応をとることがあります。
また、見積もりのなかに、必要のない保証料や手付金などが含まれている場合も注意が必要です。
そのような悪徳業者を避けるには、契約前に入金される金額がいくらになるのか、きちんと確認しなければなりません。
特徴②会社概要が不明確
運営する会社の概要が掴めないファクタリングサービスも、おすすめできません。
健全なファクタリング会社であれば、公式サイトに事務所の住所や連絡先などが記載されているはずです。
特に連絡先として固定電話の番号が記載されていれば、そのサービスを信用できる一つの要素と考えられます。
悪徳業者は、連絡先として架空の名義で契約した携帯電話を使用する傾向があります。
そのため、固定電話の番号が示されているサービスを選べば、悪徳業者にあたる可能性を下げることが可能です。
また、ファクタリングサービスの業歴を確認するのもおすすめです。
悪徳業者や違法業者は長期間営業を続けることがないため、目安として業歴が5年以上のサービスを選ぶとよいでしょう。
特徴③債権譲渡契約書を出さない
債権譲渡契約書を交わさずに契約を進めるファクタリング会社には、警戒が必要です。
ファクタリングは債権譲渡契約に該当する取引であるため、契約の際は、それを行ったことを証明する債権譲渡契約書を作成します。
契約書を作成しないまま、手続きが進むようであれば、今後のフローについて、一度ファクタリング会社に確認したほうがよいでしょう。
また、債権譲渡契約書の代わりに金銭消費賃借契約書が提示された際も気をつけなければなりません。
金銭消費賃借契約書は融資の際に用いられる書類であり、ファクタリングに利用するものとは種類が異なります。
契約書がない、または金銭消費賃借契約書を提示された場合は、望んだ取引を行えない可能性があるとご留意ください。
特徴④高額な手数料を提示してくる
手数料が著しく高額であるファクタリング会社も、おすすめできません。
ファクタリングを利用する際に高額な手数料を支払うと、かえって資金繰りが悪化し、多重債務に陥るリスクがあります。
手数料率の相場は、2者間ファクタリングが8%~18%、3者間ファクタリングが2%~9%です。
これを大きく上回る手数料を提示するサービスは、利用しないのが賢明です。
手数料の相場感覚を得るためにも、ファクタリングを利用する際は複数社に見積もりを依頼し、比較検討しましょう。
特徴⑤メリットを過剰にアピールしている
ファクタリングの利用時には、そのサービスのセールスポイントにも注意が必要です。
「審査が不要」「誰でも簡単に利用できる」といった、利用者にとって都合の良い謳い文句ばかりを押し出してくるファクタリング会社は、疑ってみたほうがよいでしょう。
また、悪徳業者がファクタリングの相談中に融資を勧めてくるケースがあります。
売上のためにメリットを過剰にアピールしてくるファクタリング会社は、契約するとトラブルに発展する可能性があるため、避けなければなりません。
安心して利用できる大手ファクタリング会社を選ぼう
いかがでしたでしょうか。
本記事では、安心できる大手ファクタリング会社を紹介し、利用する際のポイントやおすすめできない業者の特徴を解説しました。
大手ファクタリング会社は「独立系」「ノンバンク系」「銀行系」の3種類に分けられ、それぞれ特徴や強みが異なります。
満足できる資金調達を実現するには、事前に詳細を確認し、希望に沿ったサービスを選ばなければなりません。
ファクタリングを利用する際は、複数社に見積もりを依頼したうえで、比較検討しましょう。
資金調達ニュース.comでは、安心して利用できる大手ファクタリング会社を数多く紹介しています。
利用するファクタリング会社にお悩みの事業者様は、ぜひ参考にしてください。