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labol(ラボル)への支払いが遅れるとどのような影響がある?

個人事業主の利用に特化しているlabol(ラボル)を利用するうえで、支払いの遅れには細心の注意を払いましょう。
ラボルの規定では「請求書の支払い期日から3日以内が期限」とされており、この期限は厳守しなければなりません。
では、万が一支払いが遅れてしまった場合はどのような事態となるのでしょうか?
本記事では、ラボルへの支払いが遅れるリスクや、やむを得ず遅延してしまった場合の対処法をお伝えします。
ラボルの基本情報
【labol(ラボル)の基本情報】
手数料 | 一律10% |
入金スピード | 最短30分 |
買取可能額 | 1万円~ |
サービスの種類 | 2者間ファクタリング |
対象事業者 | 個人事業主・フリーランス |
運営会社 | 株式会社ラボル |
ラボルは、個人事業主・フリーランスの利用に特化しているファクタリングサービスです。
2者間ファクタリングにのみ対応しており、審査完了後、最短30分で入金されるというスピード感のあるサービスを提供しています。
また、銀行の営業時間に左右されず、24時間365日入金に対応しているため、急ぎで資金調達が必要な場合でも安心です。
なお、ラボルでは支払期限が「請求書の期限+3日」と決められています。
3日の猶予が設けられているとはいえ、金融機関の営業時間なども関係するため、売掛先から入金があったら速やかにラボルへ入金された額を支払いましょう。
ラボルで支払いが遅れるとどうなる?
ラボルを使って資金調達したうえで期限内に支払うことができない場合、以下のような事態を招くリスクがあります。
なお、いずれもラボルの公式サイトには明記されていませんが、一般的なファクタリングサービスであれば基本的に共通している事項です。
そのためここでは、ラボルに限らずファクタリングサービス全般を利用する際の一般論として、支払いが遅延するリスクをお伝えします。
【支払いの遅延により起こり得るリスク】
売掛先に通知される
ラボルへの支払いが遅れると、ラボルが売掛金の状況を確認するために、売掛先に連絡をとる可能性があります。
ラボルを利用して資金調達したということは、ラボルにとっては「売掛金を買い取った」という状態になるためです。
ここで売掛金を回収できなければ、ラボルにとって損失となってしまいます。
実際に、ラボルの公式サイトでも以下のように記載されています。
原則、ラボルから取引先に連絡することはございません。 ただし、ラボルへのお支払いが遅れている場合は取引先に連絡させていただくことがございます。
引用元:labol(ラボル)「取引先に連絡がいくことはありますか?」
もし、売掛先からは入金されたにもかかわらず、利用者がラボルに支払っていない場合は、ラボルからの連絡により売掛先から不信感を抱かれるという事態になりかねません。
遅延損害金が発生する
一般的なファクタリングサービスでは、支払いが遅れると“遅延損害金”が発生する旨が契約により定められています。
ラボルの契約内容は公開されていませんが、一般論に則るならばラボルでも支払い遅延時に遅延損害金を請求される可能性は高いと考えられます。
遅延損害金は多くの場合、契約時に定められた利率に基づいて計算されます。
支払いが遅れるほど金額が増えるため、場合によっては資金調達したにもかかわらず、遅延損害金の支払いにより資金がマイナスとなってしまうことも起こり得ます。
法的手続きに発展する可能性がある
ファクタリング会社への支払いは契約で定められており、ラボルを利用する場合でも例外はありません。
契約通りに支払いを行わなければ、民法上の“債務不履行”に該当し、ラボルから法的措置をとられる可能性もあります。
そのような事態となれば、上述の遅延損害金に加え、弁護士費用などの負担が生じることもあり、余計なコストがかかることもあります。
さらに、状況によっては横領罪や詐欺罪に問われる可能性も否定できません。
こうしたトラブルを防ぐためにも、契約内容を十分に確認し、期日どおりの支払いを徹底することが重要です。
ラボルで支払いが遅れてしまう理由
ラボルへの支払いが遅れてしまう理由には、売掛先に原因がある場合もあれば、利用者自身に原因がある場合もあります。
売掛先が原因の場合
売掛先から支払期日までに代金を支払ってもらえない場合は、売掛先の支払い遅延が原因でラボルへの支払いが遅くなる可能性があります。
売掛先からの支払いが遅れる原因はいくつか考えられますが、そのうちの一つに、売掛先の経営状況の悪化が挙げられます。
最悪の場合は、代金が支払われないまま売掛先が倒産する、いわゆる“貸し倒れ”となるケースにも発展しかねません。
なお、一般的にファクタリングは「償還請求権なし(ノンリコース)」の契約であるため、売掛先が倒産や経営状況の悪化などにより売掛金を支払えない状況に陥っても、利用者がファクタリング会社から費用を請求されることはありません。
ファクタリングにおける償還請求権とは、売掛先が支払不能になった際、ファクタリング会社が利用者に費用を請求できる権利のことです。
一般的なファクタリングサービスは償還請求権がなしとなっておりますが、一部の悪徳業者は償還請求権ありの契約を締結させようとしてくることもあるため、ファクタリングを利用する際は事前に契約書の条項をよく確認することが重要です。
利用者が原因の場合
売掛先からは支払期日にきちんと入金されているにもかかわらず、利用者が原因でラボルへの支払いが遅れるケースもあります。
たとえば、ラボルに支払うべき代金を利用者が別の用途に使ってしまった場合、意図的であれば横領などの法的リスクが生じる可能性があります。
ただし、中には横領する意図はなくとも、「ラボルへの支払いを忘れてしまっていた」というケースもあるかもしれません。
ラボルでは、支払いサイトが最大150日までの売掛金を買い取っています。
そのため支払いサイトが長いと、いざ売掛先から入金されたときに、支払期限を見落とすことも起こり得ます。
横領する意図がなくとも、ラボルへの支払いが遅れると後々のトラブルに発展するリスクはゼロではありません。
支払いサイトが長い売掛金をラボルに買い取ってもらう場合は、ラボルへの支払いを忘れないよう、スケジュール管理アプリなどに登録しておくことをおすすめします。
ラボルへの支払いが難しい場合の対処法
ラボルを使って資金調達したものの、なんらかの理由により期限内での支払いが難しくなってしまった場合は、速やかに以下の対処を行ってください。
対処法①ラボルに正直に相談する
支払期日の3日後までにラボルに支払えないことが確定している場合は、運営事務局まで連絡しましょう。
ラボルの公式サイトでも、以下のように記載されています。
取引先からの入金がない場合は下記の運営事務局までご連絡ください。
support-team@labol.co.jp
引用元:labol(ラボル)「取引先からの入金が遅れる場合はどうすればよいですか?」
上記はあくまでも「取引先からの入金が遅れる場合」とされていますが、利用者側が原因で支払いが遅れる場合であっても連絡はすべきです。
トラブルに発展するリスクを最小限に抑えるためにも、支払いが遅れることを「問題だ」と認識しており、きちんと支払う意思がある旨を表明することが大切です。
対処法②法律や金融の専門家に相談する
利用者自身に原因があり、なおかつすぐに代金を支払えない場合は、ラボル運営事務局に連絡したうえで、弁護士や税理士に相談することをおすすめします。
なお弁護士に関しては、ファクタリング関連の法律が限定的であるため、対応できる範囲に限りがある場合があります。
最終手段として民事再生や自己破産などの法的手続きを検討する場合は、早い段階で弁護士に相談することをおすすめします。
「ラボルに支払う代金を早く調達したい」という目的であれば、税理士やコンサルタントなどに相談し、資金計画や改善策に関するアドバイスを受けることも有効です。
ラボルへの支払いが困難であっても踏み倒しは必ず避ける
ラボルに代金を支払わないまま放置する、つまり踏み倒すことは絶対に避けるべきです。
本記事前半でお伝えした通り、代金を踏み倒すと法的措置などのトラブルに発展するリスクがあり、顧客や世間からの信頼を失いかねません。
また、法的措置には発展しなかったとしても、ラボルからの信用が落ちてしまうことは避けられないでしょう。
支払い遅延はリスクとなるため、誠実に対応することが何よりも重要です。
ラボルの支払い遅延を防ぐために押さえておきたいポイント
「支払いサイトが長い売掛金を売却したので、ラボルに支払う必要があることを忘れていた」「ラボルに支払わなければならない代金を、意図せず使ってしまった……」
このような利用者側の原因により支払いが遅延してしまうことを防ぐには、売掛先からの入金サイクルを押さえておく必要があります。
特に個人事業主やフリーランスの場合は、ファクタリングだけでなく外注先や各種サービスの利用料金、税金など様々な支払いの管理を一人で行わなければなりません。
これらに紛れてラボルへの支払いをうっかり忘れてしまうことのないよう、「売却した売掛金は、どの売掛先からいつ入金されるのか」「ラボルへの支払い期限はいつなのか」を整理しておきましょう。
ラボルの利用が向いている事業者の特徴
最後に、数あるファクタリング会社のなかでもラボルの利用が向いている事業者の特徴をお伝えします。
以下で紹介する特徴に多く当てはまる場合は、ラボルを検討することをおすすめします。
【ラボルの利用が向いている事業者の特徴】
特徴①個人事業主やフリーランス
ラボルの公式サイトでは、個人事業主・フリーランス向けのサービスであることが明記されています。
独立直後の方の利用も歓迎されており、新規取引先との売掛金も買取対象となっているため、多くの個人事業主・フリーランスの資金調達に向いているサービスといえます。
ただし一点注意したいのは、売却できるのはあくまでも法人に対する売掛金のみである点です。
これは多くのファクタリングサービスで共通しており、ラボルも例外ではありません。
特徴②即日で資金を調達したい
ラボルは、スピード入金にも強みがあるサービスなので、個人事業主・フリーランスのなかでも特に即日で資金調達したい方におすすめです。
スピーディーに審査が完了するだけでなく、審査後最短30分で入金されるため、急な資金ニーズに対応することができます。
また、24時間365日入金可能となっているため、暦上の休日に関係なく稼働している個人事業主・フリーランスにとって心強い味方となるでしょう。
特徴③少額の売掛金を売却したい
ラボルは、個人事業主・フリーランス向けに特化している性質上、少額の売却にも対応しています。
1万円の売掛金から売却できるため、売掛金が少額の場合でも安心です。
ただし先述したように、買い取ってもらえるのはあくまでも法人に対する売掛金のみである点にはご注意ください。
ラボルへの支払いが遅れる場合は速やかに連絡を。踏み倒しは厳禁
以上、ラボルへの支払いが遅れてしまう場合に起こり得るリスクや、とるべき対処について解説しました。
いかなる理由であっても、ファクタリング会社への支払いを踏み倒すことは厳禁です。
売掛先と利用者自身、どちらに原因がある場合だとしても、期日までに支払えないことが確定した時点で速やかにラボル運営事務局へ連絡しましょう。
また、売掛先の入金サイクルとラボルへの支払い期日についてあらかじめ整理しておくことも大切です。
ファクタリングの利用を考えている個人事業主・フリーランスの方は、資金調達ニュース.comのほかの記事もぜひご覧ください。
ファクタリングをスムーズに利用するための、様々なお役立ち知識を発信しています。
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