ファクタリングは面談せずに利用できる?
結論からいうと、面談不要で利用できるファクタリングサービスも存在します。
そもそもファクタリングは、保有している売掛金を、ファクタリング会社に売却することで資金調達できるサービスです。
利用にあたっては、利用者とファクタリング会社が債権譲渡契約を結びます。
契約を締結するという観点から、「書面への署名や捺印などが必要だ」「対面が必須なのでは?」と考える方もいらっしゃるでしょう。
しかし民法では、契約の内容を示し、その締結を求める意思表示を、相手方が承諾すれば契約が成立すると定められています。
つまり、口頭での合意や電子上のやり取りでも、契約を締結できるということです。
このような理由から、面談をしなくてもファクタリングを利用できます。
参照元:e-Gov法令検索「民法第五百二十二条(契約の成立と方式)」
面談不要のファクタリング会社5選
ここでは、面談不要で利用できるファクタリング会社を5社紹介します。
【面談不要のファクタリング会社】
それでは、順に確認していきましょう。
ビートレーディング
ビートレーディングは、2024年3月時点で58,000社以上の取引実績を誇る、業界トップクラスのファクタリング会社です。
2012年に設立して以来、取引実績を伸ばしつづけており、現在の累計買取買い取り額は、1,300億円にものぼります。
このことから、多くの事業者から信頼を集めていることがうかがえます。
申し込みに必要な書類は2点と少ないうえ、申し込みから入金までの所要時間が最短2時間のため、迅速な資金調達が可能です。
なお、東京・仙台・名古屋・大阪・福岡の5か所に支店を構えているので、訪問によってファクタリングを利用する場合でも、足を運びやすいでしょう。
【ビートレーディングの基本情報】
手数料率
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2者間:4%~12%
3者間:2%~9%
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審査時間
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最短30分
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入金スピード
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最短2時間
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必要書類
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・売掛金に関する書類(契約書・請求書など)
・表紙付き、2か月分の通帳のコピー
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買い取り可能額
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制限なし
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契約形態
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2者間・3者間
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対象事業者
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法人・個人事業主
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運営会社
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株式会社ビートレーディング
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ビートレーディングに
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日本中小企業金融サポート機構
面接不要でファクタリングを利用したいのであれば、日本中小企業金融サポート機構を選択するのも一つの手です。
同機構は、中小企業が抱える資金繰りの課題を解決すべく、ファクタリングをはじめとする、さまざまなサービスを提供する一般社団法人です。
非営利目的で設立された団体であり、株主に利益を分配する必要がないので、手数料率は1.5%~と業界最低水準を実現しています。
また、即日調達診断にて2つの質問に回答すれば、買い取り可能額を簡単に知ることが可能です。
最高で2億円の買い取り実績があり、幅広い資金調達のニーズに対応しています。
【日本中小企業金融サポート機構の基本情報】
手数料率
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1.5%~
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審査時間
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最短30分
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入金スピード
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最短3時間
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必要書類
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・売掛債権に関する書類(契約書・請求書など)
・表紙付き、3か月分の通帳のコピー
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買取可能額
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制限なし
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契約形態
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2者間・3者間
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対象事業者
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法人・個人事業主
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運営会社
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一般社団法人日本中小企業金融サポート機構
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日本中小企業金融サポート機構に
無料で相談する
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みんなのファクタリング
株式会社チェンジが運営する、みんなのファクタリングも、面談不要なファクタリングサービスの一つです。
完全オンライン型サービスのみんなのファクタリングでは、審査にAIが用いられており、申し込みから最短1時間で入金が完了します。
そのうえ、土日祝日を問わず365日、18時まで営業しているので、急に資金が必要になったときでも安心して利用できます。
1万円と少額からでも売掛金の買い取り実績があるため、個人事業主の方やフリーランスの方はぜひ利用を検討してみてはいかがでしょうか。
【みんなのファクタリングの基本情報】
手数料率
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非公開
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審査時間
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最短1時間
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入金スピード
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最短1時間
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必要書類
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・身分証明書
・請求書
・通帳
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買取可能額
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制限なし
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契約形態
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2者間
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対象事業者
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法人・個人事業主
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運営会社
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株式会社チェンジ
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みんなのファクタリングの
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ペイトナーファクタリング
面談不要で、売掛金を現金化するまでの速さを求めるのであれば、ペイトナーファクタリングも選択肢として挙げられます。
ペイトナーファクタリングでは、AIによる審査完了と同時に入金されるので、待ち時間がありません。
申し込みから入金までは最短10分と、驚異的なスピードを誇ります。
ただし、ほかのファクタリングサービスとは違い、手数料率は一律10%と定められていることにご留意ください。
手数料を抑えたい場合には、不満を感じるかもしれませんが「突然の出費によって早急に資金を調達しないと……」というように、入金スピードを重視する状況では役立つでしょう。
【ペイトナーファクタリングの基本情報】
手数料率
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一律10%
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審査時間
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最短10分
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入金スピード
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最短10分
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必要書類
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・身分証明書
・請求書
・口座入出金明細書
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買取可能額
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1万円~100万円(※初回は25万円が上限)
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契約形態
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2者間
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対象事業者
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法人・個人事業主
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運営会社
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ペイトナー株式会社
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ペイトナーファクタリングの
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QuQuMo
面談不要なファクタリングサービスとして、5つ目に紹介するのがQuQuMoです。
QuQuMoの特筆すべき点は、2者間ファクタリングであるのにもかかわらず、手数料率が低いことです。
一般的に、2者間ファクタリングは、3者間ファクタリングよりも手数料率が高くなる傾向にあります。
しかし、QuQuMoの手数料率は、1%~と業界トップクラスの低水準であり、経済的に資金を調達できます。
また、契約の締結には、弁護士ドットコムが監修しているクラウドサインが採用されており、万全のセキュリティ体制のもと手続きを進められるのも魅力です。
【QuQuMoの基本情報】
手数料率
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1%~
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審査時間
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最短30分
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入金スピード
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最短2時間
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必要書類
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・請求書
・通帳
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買取可能額
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制限なし
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契約形態
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2者間
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対象事業者
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法人・個人事業主
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運営会社
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株式会社アクティブサポート
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QuQuMoの
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【QuQuMoの口コミ・評判はこちら】
面談不要のファクタリング会社を利用するメリット
ここまで、面談不要のファクタリング会社を5社紹介しました。
面談不要だと、より手間をかけずにファクタリングを利用できることが大きな魅力ではありますが、ほかにも多くのメリットがあります。
そこで以下では、面談不要のファクタリング会社を利用するメリットを3つ紹介します。
メリット①事務所に行く手間が省ける
面談不要のファクタリング会社を利用するメリットとして、まず挙げられるのが、訪問する手間が省けるという点です。
面談が必要な場合は、事務所への訪問や面談の準備が求められ、これらには時間やコストがかかるものです。
特に、利用したいファクタリング会社が遠方にある場合は、移動時間が長く、交通費も安くはありません。
その点、面談不要のファクタリング会社を利用すれば、どこにいてもファクタリングによる資金調達が可能です。
申し込みから契約締結までを、すべてオンライン上で完結することができます。
このように、訪問による手間なく、資金を調達できるのは、面談不要のファクタリングの大きな魅力です。
メリット②素早く資金を調達できる
スピーディーに資金を調達できるのも、面談が不要なファクタリングを利用するメリットの一つです。
面談が不要なファクタリングサービスは、審査プロセスが定型化されており、短時間での審査を実現しています。
なかには、前項で紹介したように、申し込んでから数時間で入金してくれるファクタリング会社もあり、即日で売掛金を現金化することも可能です。
そのため、迅速に資金を調達したい方には、面談が不要なファクタリングを選ぶことをおすすめします。
メリット③手数料率が低い傾向にある
面談不要のファクタリングは、面談が必要な場合よりも、手数料率が低い傾向にあります。
ファクタリング会社は、面談を実施する場合、利用者対応を行うために場所や人員を確保しなければなりません。
しかし、面談不要のファクタリングであれば、これらの運営に関わる経費を削減できるので、その分手数料率を低く設定できるのです。
一般的に2者間ファクタリングの手数料率の相場は、8%~18%程度だといわれています。
この数字と、今回紹介したファクタリングサービスの手数料率を比較してみると、ビートレーディングが4%~12%、日本中小企業金融サポート機構が1.5%~と低い水準であることがわかります。
このように、面談不要なファクタリングサービスの利用は、経済的な観点からも選択肢に入れておくと良いでしょう。
関連記事:ファクタリングにかかる手数料率の相場はどのくらい?
面談不要のファクタリング会社を利用するデメリット
面談不要なファクタリングは、さまざまなメリットがある一方で、デメリットが存在するのも事実です。
以下で、3つのデメリットを確認していきましょう。
デメリット①高額な売掛金を買い取ってもらえない可能性がある
売却する売掛金が高額な場合、面談を実施していなければ、買い取ってもらえない可能性があります。
ファクタリングでは、売掛先に万が一のことが起きて売掛金が入金されなかったときには、ファクタリング会社が貸倒れのリスクを負うのが一般的です。
そのため、高額な売掛金を買い取る場合、ファクタリング会社は面談を通して、その売掛金が実在するのか、売掛先がどのような会社かなどを、慎重に調査せざるを得ないのです。
このような理由から、面談不要だけにこだわりすぎていると、利用できるファクタリング会社がなかなか見つからないかもしれません。
関連記事:ファクタリングで調達できる額に上限はある?
デメリット②双方の人となりがわからない
面談をしなければ、利用者とファクタリング会社双方の人となりがわからないという点もデメリットとして挙げられます。
面談を行えば、担当者との会話を通して、事業の状況を詳しく伝えることができます。
その場で熱意を示し、信頼を獲得できれば、柔軟な対応や良い条件を提示してもらえるかもしれません。
一方、面談がないと、提出した書類や申し込み内容のみで審査が行われるため、融通が利くケースは多くないでしょう。
また、面談をしないことによって、悪徳業者を見抜きにくいという側面もあります。
残念ながら、ファクタリング会社を装い、高金利でお金を貸し付けてくる悪徳業者も存在します。
面談がある場合は、ファクタリング会社の雰囲気や担当者の受け答えなどから、悪徳業者か否かを、ある程度判断できるはずです。
しかし、面談不要な場合では、その会社が本当に存在するのか、どのような担当者なのかといった情報を自分の目で確認することができず、悪徳業者か否かの判断が難しくなります。
関連記事:健全なファクタリング取引を行うために|詐欺の事例も紹介
このように、双方の人となりがわからないということは、ファクタリングの利用においてデメリットになり得るのです。
デメリット③書類のデータ化が必要
面談不要なファクタリングを利用する場合は、オンライン上でやり取りを進めるため、提出する書類をすべてデータ化する必要があります。
訪問する手間は省けますが、必要書類をデジタル形式に変換するためにパソコンに取り込んだり、Web上で必要事項を入力したりしなければなりません。
そのため「書類をデータ化するのが面倒」「口頭で話した方が早い」と感じる方は、面談のあるファクタリングを利用するのが賢明です。
なお、面談不要なファクタリング会社のなかには、ビートレーディングのように、必要書類をLINEで提出できる会社も存在します。
スマートフォンで必要書類を撮影し、その画像を送信すれば提出完了なので、書類をデータ化する手間が省けます。
関連記事:ファクタリングに必要な書類を紹介
面談不要のファクタリング会社を選ぶ際の確認事項
ここからは、面談不要なファクタリング会社を選ぶポイントを3つ紹介します。
利用するファクタリング会社を選ぶ際の参考にしてみてください。
確認事項①オンラインで完結可能か
面談不要のファクタリング会社を選ぶ際は、オンライン上で手続きが完了するかどうかをきちんと確認しておきたいところです。
面談が不要な場合であっても、申し込み時や契約時には事務所に足を運ばなければならないケースがあります。
この場合は、完全にオンラインのファクタリングよりも、取引が終了するまでに時間を要することは避けられません。
迅速に資金調達したいがために、面談不要なファクタリング会社の利用を検討しているのであれば、すべての手続きがオンライン上で完了するかどうかを確認しましょう。
なお、前述した5社については、完全にオンラインでファクタリングを利用することが可能です。
関連記事:オンラインファクタリングを利用できる業者20選
確認事項②手数料率が適正か
ファクタリングの手数料率が適正に設定されているかどうかも、面談不要なファクタリング会社を選ぶ際の重要なポイントです。
以下の表に、ファクタリングの手数料率の相場をまとめました。
ファクタリングの手数料率の相場
ファクタリングの契約形態
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売却する売掛金に対する手数料率
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2者間ファクタリング
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8%~18%
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3者間ファクタリング
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2%~9%
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上述した相場よりも手数料率が大幅に高い場合、そのファクタリング会社は悪徳業者である可能性があります。
トラブルに発展するのを避けるためにも、手数料率が相場の範囲内のファクタリング会社を選ぶことをおすすめします。
関連記事:ファクタリングにかかる手数料率の相場はどのくらい?
確認事項③個人事業主やフリーランスでも利用可能か
面談不要なファクタリング会社のなかには、法人のみを対象にしているところもあり、個人事業主の方やフリーランスの方は利用できない場合があります。
そのため、法人以外の方がファクタリング会社を選ぶ際は、面談不要という条件だけでなく、ご自身が利用対象事業者に含まれているか否かもチェックしてみてください。
特に、フリーランスの方は審査に通りにくい傾向があるので、“フリーランス向け”と記載されている会社を選ぶとよいでしょう。
【関連記事】
個人事業主におすすめのファクタリング会社23選
フリーランスにおすすめのファクタリング会社18選
面談不要のファクタリング会社から即日入金してもらうポイント
以下では、面談不要のファクタリング会社を利用する際、即日入金してもらうために押さえておきたいポイントを紹介します。
【即日入金してもらうポイント】
ポイント①少額の売掛金で申し込む
面談不要のファクタリング会社を利用する際、即日入金してもらうためには、少額の売掛金で申し込むのがポイントです。
高額な売掛金を売買する場合は、ファクタリング会社が負うリスクが大きいため、即日入金を受けるのが難しい傾向にあります。
その点、少額であれば、ファクタリング会社側のリスクも少ないので、審査が早く、売掛金を即日現金化できる可能性が高くなります。
早期に資金調達を行いたい場合は、少額の売掛金で申し込むことを検討しましょう。
関連記事:少額でも利用可能!最短で即日対応のファクタリング会社11選
ポイント②複数社に見積もりをとる
複数のファクタリング会社に見積もりをとることも、即日入金してもらうための一つの手段です。
ファクタリングの審査時間は、ファクタリング会社によって異なります。
あるファクタリング会社では、審査スピードが速く、即日入金してもらえても、ほかの会社では審査に数日かかるといった具合です。
そのため、複数社に見積もりをとり、対応の速いファクタリング会社を選ぶとよいでしょう。
また、相見積もりをとることで、手数料率の比較もできるので、より良い条件でファクタリング会社を選べます。
ポイント③午前中に申し込む
即日入金を望む場合は、午前中に審査申し込みを済ませておくことも心がけてください。
ファクタリングの審査では、申請書類の確認や見積もりの算出などに多少なりとも時間を要するため、遅い時間に申し込んでしまうと、即日入金が難しくなる可能性があります。
たとえ、ファクタリング会社が申し込んだその日に、審査と振り込み処理をしてくれたとしても、実際の入金が翌日になることも考えられます。
早く申し込めば必ず即日入金してもらえるわけではありませんが、可能性を高めるために、午前中に申し込みましょう。
関連記事:土日・祝日でも対応しているファクタリング会社16選
ポイント④2者間ファクタリングで申し込む
ファクタリングを利用して、即日に資金を調達するためには、2者間ファクタリングで申し込みたいところです。
ファクタリングの契約形態には、2者間ファクタリングと3者間ファクタリングの2種類があります。
売掛先からの承諾を得ずに利用できる2者間ファクタリングであれば、工程が少ないため、スムーズにやり取りが進みます。
したがって、当日のうちに資金を調達したい方は、2者間ファクタリングの利用がおすすめです。
関連記事:買取型ファクタリングとは?メリット・デメリットも紹介
面談不要のファクタリング会社も多数存在する
本記事では、面談不要で利用できるファクタリング会社を5社紹介しました。
ファクタリングには、面談をせずに利用できるサービスも多く存在します。
面談が不要なことによって、訪問する手間を省けたり、スピーディーに資金を調達ができたりするなどのメリットがあります。
契約する際は、”オンラインで手続きを完結できるか””手数料率が適正か”といった観点から利用するファクタリング会社を選択しましょう。
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面談不要以外にも、さまざまな観点からおすすめのファクタリング会社を紹介していますので、ぜひご利用ください。