カードローン会社3社以上からの借り入れは可能!
カードローン会社3社以上からの借り入れは不可、という業界内のルールや法律上の規制はとくにありません。
原則として、複数社から借り入れをすることは可能です。
ただし、借入件数が増えればその分、審査には通りにくくなります。
1社目(1件目)の返済状況が良好であれば、2社目の借り入れはそう難しくありません。
3社目の借り入れも、2社分の返済状況が良ければ、まず問題なく審査に通るでしょう。
しかし4社目ともなると審査に通らなくなるケースが多くなります。
とくに銀行カードローンでは審査で落とされることが多いようです。
これは銀行では返済状況と同時に、多重債務かどうかが重視されるからだと考えられます。
一方、消費者金融では「借り入れは年収の3分の1まで」とする総量規制に引っ掛かるかどうかの方が優先される傾向があります。
参照:日本貸金業協会|お借入れは年収の3分の1まで(総量規制について)
また、実際に3社以上から借りると返済が大変になることも無視できません。
仮に1社から100万円を借りて金利18%、60カ月払いだとすると毎月の支払額は2万5,000円以上になります。
3社だと7万5,000円なので、これだけの額を返済していけるかどうかも十分に考えておく必要があります。
なお、カードローンに申し込むとその事実は信用情報機関のデータに記録されます。
さらに借入額や延滞などの返済状況(入金状況)も記載されます。
新たに申し込みをすればほとんどのカードローン会社が信用情報を照会するので、複数社から借り入れしていることはすぐに知られてしまうということも覚えておきましょう。
関連記事:カードローンの借り入れ履歴と信用情報の関係
3社目以降のカードローン会社の審査を受けるときのポイント
3社目以降のカードローン会社の審査において、借り入れの可否はどのようにして決まるのでしょうか。
審査で重視される主なポイントを挙げてみましょう。
返済能力(信用情報)が重要
銀行カードローンの場合は借入件数が重視され、3社目はまだしも、4社目以降はほぼ審査に通らないというケースが多くなります。
これに対し、消費者金融の場合は借入件数より、返済能力があるかどうかの方が重要になります。
職業、雇用形態、勤務先、勤続年数、年収、収入形態、住宅ローンまたは家賃の負担額などの属性が良ければ、返済能力が高いと判断され、審査に通る確率も高くなります。
とくに重要度が高いのは年収です。
総量規制に要注意
総量規制は2010年6月18日より施行された貸金業法による規制の一つです。
その趣旨は、貸金業者による貸し過ぎ(利用者からすれば借り過ぎ)を防止することにあります。
この規制では、借り入れ総額の上限は年収の3分の1までと定められ、それを超える場合、新たに借り入れることができません。
そのため、信用情報機関に照会して分かる他社の借入残高が、審査の際に提出する収入証明書で分かる年収の3分の1に達していれば新たな借り入れはできません。
これは自分でも確認できるはずなので申し込みの前に調べてみると良いでしょう。
クレジットカードに関しては、ショッピング枠での利用は対象外ですが、キャッシングは対象となります。
ちなみに、銀行は貸金業者には属さず、銀行カードローンには貸金業法ではなく銀行法が適用されます。
そのため総量規制は対象外です。
しかし、国からの指導もあり、ほとんどの銀行では自主規制を行っているので、借入額はやはり年収の3分の1までに制限されると考えて間違いありません。
参照:日本貸金業協会|お借入れは年収の3分の1まで(総量規制について)
申し込みブラックにも注意
1カ月程度の短期間に3社以上に借り入れを申し込むと、いわゆる「申し込みブラック」という状況になり、借り入れが難しくなることがあります。
カードローン会社の立場からすれば、利用者が一気に数社から借り入れしようとしているというのは、踏み倒しや総量規制オーバーのリスクを疑わせる状況です。
3社以上からの借り入れができるかどうかは、どれくらいの期間内で申し込むかということも関係してくるので注意してください。
中小の消費者金融が狙い目
3社目、4社目以降の借り入れは中小の消費者金融の方が狙い目です。
借入件数が多くても、総量規制がクリアできていればスムーズに審査が通る確率が高くなります。
限度額を総量規制のギリギリの額に設定してもらえることも多いでしょう。
関連記事:カードローンで溜まった借金を少しでも早く返済するコツ
3社目以降のカードローン会社の審査に通らないときはどうすれば良い?
なかなか3社目以降のカードローン会社の審査に通らないというときは、むしろ現在、借り入れをしているカードローン会社に相談して限度額の引き上げをしてもらう方が簡単かもしれません。
信用情報に問題がなく、そのカードローン会社の返済状況が良好なら、増額に応じてもらえる可能性は高いはずです。
それでも総量規制の問題はありますが、実はおまとめローンや借り換えローンは「顧客が一方的に有利となる借り換え」であるために例外とされます。
まずは現在利用中のカードローン会社に相談してみましょう。
3社以上のカードローン会社からの借り入れは可能です。
とくに消費者金融の場合、申し込み時は基本的に借入件数よりも返済能力や個人の信用情報が重視されます。このことを覚えておきましょう。
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