この記事では、以下の内容について解説していきます。
・ファクタリングとは?
・ファクタリングのメリット・デメリットを紹介
・銀行融資やビジネスローンとの違いを比較!
・おすすめのファクタリング会社3選
ファクタリングのメリット・デメリットを紹介
ファクタリングを利用するうえで、メリットとデメリットを理解することはとても重要です。
ファクタリングのメリット・デメリットを以下にまとめました。
<ファクタリングのメリット7つ>
1.売掛金を早期に現金化できる
2.信用情報に影響がない
3.審査基準が銀行融資より柔軟
4.取引先が倒産しても、支払い義務は発生しない
5.取引先に知られることがない
6.連帯保証人や担保は不要
7.貸し倒れのリスクを回避できる
<ファクタリングのデメリット4つ>
1.手数料が発生する
2.資金調達は売掛金の範囲内
3.分割返済ができない
4.債権譲渡登記が必要な場合も
次の章からは、ファクタリングのメリットとデメリット、それぞれの詳細について解説していきます。
ファクタリングのメリット7つ
まずはメリットから解説します。
1.売掛金を早期に現金化できる
ファクタリングの1番のメリットは、現金化までのスピードが早いということです。
銀行融資の場合は3週間~2か月程度の期間をみる必要がありますが、ファクタリングは申し込みから最短即日で資金調達ができます。
そのため、すぐに現金が必要な利用者にとって大きなメリットになります。
2.信用情報に影響しない
ファクタリングは「融資」ではなく、ファクタリング会社に売掛金を売却するだけなので信用情報には影響しません。
銀行融資やビジネスローンは、各金融機関が共有する「信用情報機関」に融資の記録が残ります。
そのため、今後の融資のことを考慮してファクタリングを利用している方もいます。
3.審査基準が銀行融資より柔軟
ファクタリングは売掛金の売却なので、融資よりも審査が通りやすくなっています。
売掛金が継続的に入金されており売掛先企業の安定性を証明できれば、問題はありません。
赤字や税金滞納等があっても利用できるのも大きなメリットです。
4.取引先が倒産しても、支払い義務は発生しない
償還請求権がないファクタリング契約であれば、万が一売掛先が未払いを起こしたり倒産したりしても支払い義務は発生しません。
この契約は「ノンリコースファクタリング」と呼ばれます。
5.取引先に知られることがない
2社間ファクタリングを利用すれば、売掛先に利用の承諾を得る必要はありません。
利用者とファクタリング会社の2社間で契約を完結するため、売掛先や第三者に知られることなく資金調達が可能です。
6.連帯保証人や担保は不要
ファクタリングは売掛金を売却する資金調達方法なので、担保や保証人は不要です。
銀行融資では担保や保証人を要求されるケースが多いことを考えると、ファクタリングは簡単に利用できてとても便利なサービスと言えます。
7.貸し倒れのリスクを回避できる
ファクタリングは売掛金を支払い期日前に現金化するため、売掛金の支払いを待つのは利用者ではなくファクタリング会社になります。
そのため、ファクタリングで早期資金化をすれば回収期間による貸し倒れのリスクはなくなります。
ファクタリングのデメリット4つ
これまでの内容から、ファクタリングにはたくさんのメリットがあることが分かりました。
ファクタリングは早期に資金調達ができる魅力的なサービスですが、デメリットもあります。
1.手数料が発生する
ファクタリングを利用する際には、手数料が発生します。手数料の相場は以下を参考にしてください。
・2社間ファクタリング:平均10.0~20.0%前後
・3社間ファクタリング:平均2.0~9.0%
銀行融資やビジネスローンよりも手数料が高めなので、資金調達にかかるコストと調達スピードの優先順位を考える必要があります。
2.資金調達は売掛金の範囲内
ファクタリングは売掛金を現金化する資金調達方法なので、利用者が保有している売掛金の範囲内でしか資金調達ができません。
もし、ファクタリングで調達する金額が希望金額に満たない場合、銀行融資やビジネスローンと併用して利用することをおすすめします。
3.分割返済ができない
ファクタリングは分割返済ができません。
分割返済となると、「実質的な貸金」とみなされてしまう可能性があります。
もしも簡単に分割返済に応じるファクタリング会社があれば、悪質な業者の手口で法外な手数料を取られる可能性があるので注意が必要です。
4.債権譲渡登記が必要な場合も
ファクタリングは売掛金という債権を売って現金化する取引であり、債権譲渡が行われています。
そのためファクタリング会社は売掛金を受け取る権利が自社にあることを公的に証明するために、利用者に債権譲渡登記を求めることがあります。
債権譲渡登記を行うと誰でも譲渡の事実を知ることができます。
銀行の場合、大口融資を申し込んだときに債権譲渡登記が調べられる可能性が高いため、融資が断られる可能性があります。
銀行融資やビジネスローンとの違いを比較!
この章では、ファクタリングと他の資金調達方法との違いを比較します。
ファクタリングの利用を検討されている方はぜひ参考にしていただければと思います。
1.審査基準
・ファクタリング
ファクタリングでは売掛先の信用が重視されます。
そのため、ファクタリングを利用する会社に赤字や税金滞納等があっても審査対象とはなりません。
・銀行融資
銀行融資では企業の返済能力が重視されるため、連続赤字決算や債務超過などの場合、審査通過は難しいです。
審査の結果、返済の見込みが低いと判断された場合は担保があったとしても融資を断られる場合があります。
・ビジネスローン
銀行融資と比較すると金利が高いため、審査の許容範囲が広くなっています。
しかし、赤字決算や税金未納などがあり返済能力が足りないと判断された場合は利用できません。
2.入金までのスピード
・ファクタリング
ファクタリングは審査のスピードが圧倒的に早いため、即日の現金化が可能です。
ファクタリング会社が審査で重視するのは、買い取った売掛金が回収できるかどうです。
銀行融資のように返済能力の調査が不要なので、売掛金買取可否の判断が早く出せるのです。
・銀行融資
銀行融資の場合、3週間~2カ月程かかります。
銀行側で融資を実行するための稟議が行われるため、融資の申し込みを受けた担当者が稟議書の作成行われます。
事前調査だけでも3日~1週間はかかるため、かなりの時間が必要になります。
・ビジネスローン
ビジネスローンの審査では、提出書類が少ない場合もあれば、決算書や事業計画書まで必要な場合もあります。
早ければ即日融資が可能ですが、融資の限度額によって必要な書類が変わってくるため1週間程度かかることもあります。
3.手数料(金利)
・ファクタリング
ファクタリングは売掛金の債権額に対して手数料が発生します。
契約方法によって手数料率は異なります。手数料の相場は以下の通りです。
・2社間ファクタリング:平均10.0~20.0%
・3社間ファクタリング:平均2.0~9.0%
・銀行融資
銀行融資の金利は2.0~9.0%程度が相場です。
また、長期にわたって返済が可能というメリットがあります。
・ビジネスローン
ビジネスローンの場合は、銀行融資よりは金利が高く設定されています。
相場は年率5.0%~15.0%程度となります。
4.担保、保証人の有無
・ファクタリング
ファクタリングは売掛金を売却して資金化する資金調達なので、担保や保証人は必要ありません。
・銀行融資
銀行融資は保証人が必要なため、第三者に連帯保証人になってもらう必要があります。
担保も必要になるケースもあります。
・ビジネスローン
ビジネスローンはファクタリングと同様に、担保・保証人が不要です。
5.信用情報への影響
・ファクタリング
ファクタリングは売掛債権の譲渡となり、借入ではないので信用情報機関に記録が残りません。
そのため、今後の融資の審査にマイナスの影響はありません。
・銀行融資
銀行融資を利用すると信用情報機関に記録が残るため、信用情報に影響します。
・ビジネスローン
法人の場合は、決算書の借入内訳にビジネスローンで借入していることが記載されます。
その場合、将来的に銀行や信用保証協会で借入しようとした際に審査結果に影響します。
おすすめのファクタリング会社3選
ここまでファクタリングのメリットとデメリット、他の資金調達方法との比較について解説してきました。
最後に、ファクタリングの利用を検討されている方におすすめの会社を3つ紹介します。
1.日本中小企業金融サポート機構
~特徴・おすすめポイント~
・お申し込みから即日お振込み可能
・他社様で必須の印紙代や郵送代が発生しない
・一般社団法人だから実現した低手数料(1.5%~)
日本中小企業金融サポート機構のファクタリングサービスについてはこちら
~特徴・おすすめポイント~
・設立以来、全国21,000社以上の資金調達を支援
・専任女性オペレーターによる迅速・丁寧な対応
ビートレーディングのファクタリングサービスについてはこちら
詳細情報を知りたい方はこちら
3.メンターキャピタル
~特徴・おすすめポイント~
・幅広い業種に対応可能
・赤字決済、債務超過などにも柔軟対応
メンターキャピタルのファクタリングサービスについてはこちら
まとめ
ファクタリングのメリット・デメリットと他の資金調達との比較について解説しました。
ファクタリングは審査基準が容易で早期の現金化が可能なため、スピーディーに資金繰りができる大変メリットの多いサービスとなっています。
しかし同様にデメリットもあるので、メリットとデメリットをしっかりと理解し、他の資金調達方法と比較しながらご自身に合ったサービスを選択することが重要です。
今回の記事がお役に立てたら幸いです。
参考:ファクタリングの口コミ・評判堂
この記事の執筆者:資金調達ニュース編集部
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保有資格:宅地建物取引士・日商簿記検定2級・ファイナンシャル・プランナー2級