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【どちらが向いてる?】ビジネスローンと銀行融資の違いとは
ビジネスローンと銀行融資には、いくつかの大きな違いがあります。それぞれの特徴を理解し、適切な方を選択することが重要です。
この記事では、下記3つについて徹底解説をしていきます。
・ビジネスローンとは何か
・ビジネスローンと銀行融資の違い
・ビジネスローンと銀行融資がそれぞれ向いているケース
ぜひ、最後までご覧ください。
そもそもビジネスローンとは
ビジネスローンとは、消費者金融やカード会社など、銀行以外でも取り扱っている法人・個人事業主向けのローンです。
カードローンのように借入枠が設定されるものが多いですが、フリーローンのような形で融資を受けるものもあります。
ただし法人・個人事業主向けのローンなので、カードローンやフリーローンとは異なり、資金使途が事業用資金に限定されているというのが大きな特徴です。
ビジネスローンと銀行融資の違い
ビジネスローンと銀行融資の違いを、項目ごとに見ていきましょう。
融資金額
融資金額に関しては、圧倒的に銀行融資のほうが多くの金額を借りることができます。
取り扱っている金融機関にもよりますが、ビジネスローンの融資上限金額は1,000万円程度であることが大半です。
それに対して銀行融資は、融資金額の上限が設定されているわけではなく、それぞれの企業の財務状況などを鑑みて柔軟に融資金額が設定されます。
場合によっては1億円程度の金額の融資を受けられることもあるでしょう。
適用金利
適用金利は銀行融資のほうが低くなることが多いです。
ビジネスローンの金利には幅があり、下限の金利が適用されれば3~4%程度で融資を受けることもできますが、上限金利の場合は15%前後になってしまうこともあります。
一方の銀行融資では、1%~3%程度の金利で融資を受けることが可能です。
審査難易度
審査難易度はビジネスローンのほうが低い傾向にあります。
銀行融資では、提出された書類から財務状況や資金使途などをしっかりと確認したうえで融資の可否が判断され、場合によっては融資を受けられないこともあります。
一方のビジネスローンでは、決算書や申し込みデータの内容を入力すると、融資可能かどうかを自動的に判断してくれる「スコアリングシステム」を用いて審査を行っています。
銀行融資と比べると精密な調査・判断が行われるわけではないので、審査基準は比較的甘く通りやすいと言えます。
審査にかかる時間
審査にかかる時間は、ビジネスローンのほうが圧倒的に短いです。
審査時間の違いには上述した審査形式の違いが関わっており、銀行融資では書類のチェックなどにある程度の時間を要します。
また、信用保証協会の保証付き融資の場合には、銀行だけでなく信用保証協会の審査も受けなければなりません。
これに対してビジネスローンでは、スコアリングシステムが融資可能かどうかを判断してくれるため、非常にスピーディーな融資が可能です。
消費者金融などが取り扱っているものの中には、即日や翌営業日での融資が可能なものも多々あります。
担保や保証人
担保や保証人に関しては、必ず用意しなければならないかどうかが両者で異なります。
銀行融資の場合は保証人は必ず必要ですし、担保も用意しなければならない場合が多いです。
一方ビジネスローンは、担保や保証人なしで利用できることが大半ですし、金融機関によっては担保・保証人ありのものとなしのものを両方取り扱っている場合もあります。
利用形式
利用形式に関しては、ビジネスローンのほうが融通が利くケースが多いです。
銀行融資では、契約した金額を最初に一括で借り入れて、その後分割で返済を行っていきます。
ビジネスローンの中にも、銀行融資と同じような形式で融資を行うものもありますが、借入の「枠」を与える形で融資を行うケースが多いと言えます。
つまり、決められた金額の範囲内であれば自由に借入・返済を行うことが可能なので、少額の資金を何度も出し入れしたいような場合に向いています。
ビジネスローンが向いているケース
ビジネスローンでも銀行融資でも事業用の資金を調達することはできますが、両者が向いているケースはそれぞれ異なります。
ビジネスローンには、以下のような特徴があります。
- 審査難易度が低め
- 審査にかかる時間が短い
- 担保や保証人なしでも利用できる
そのため、急いで資金を調達しなければならないケースでは、銀行融資よりもビジネスローンのほうが適していると言えます。
新型コロナウイルスの影響を受けており、資金繰りが急速に悪化しているような場合は、スピーディーに融資を受けられるビジネスローンは非常に重宝します。
また、事業を始めたばかりで企業や個人事業主としての信用力が低く、担保に設定できるような資産がないような場合も、ビジネスローンのほうが向いているでしょう。
金利が高めなのはビジネスローンを利用するうえでのネックのひとつなので、早めに返済することを心がけましょう。
銀行融資が向いているケース
銀行融資には、以下のような特徴があります。
- 融資可能な金額が大きい
- 適用金利が低い
- 時間をかけてじっくりと審査が行われる
そのため、まとまった金額を調達したい場合(1,000万円超~)には銀行融資のほうが適しています。
まとまった金額を調達すると、金利による利子負担も大きくなってしまいますが、銀行融資の適用金利はビジネスローンよりも低めなので、その点もある程度は安心です。
同じ銀行で繰り返し融資を受けると、適用金利や融資金額といった融資条件がよりよくなっていくことも多いです。
今後の資金調達のことも踏まえると、銀行融資を利用して銀行との関係性を築いておくというのは、非常に有用と言えるでしょう。
状況に応じて併用することも重要
ビジネスローンと銀行融資はどちらか一方しか利用してはいけないということではなく、もちろん併用することも可能です。
その場合は、ビジネスローンと銀行融資双方の特徴をうまく生かせると、併用する効果をより大きくできます。
たとえば、「目先の資金として100万円必要で、さらに事業拡大のために別途800万円必要」というケースがあったとします。
そのような場合は、目先の資金調達のためにビジネスローンを利用して、事業拡大のための資金調達には銀行融資を利用するとよいでしょう。
合計しても900万円なので、ビジネスローンだけで調達できる可能性も十分あります。
ただ、ビジネスローンで全額借り入れてしまうと返済負担が大きくなるので、時間的に猶予のある事業拡大のための資金に関しては、銀行融資を利用したほうがよいでしょう。
返済負担を気にしてすべてを銀行融資でまかなおうとしてしまうと、目先の資金需要を満たせない可能性もあります。
このように、それぞれの融資のメリットをうまく活用しながら併用することを心がけましょう。

この記事の執筆者:資金調達ニュース編集部
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