当サイト資金調達ニュース.comは、金融専門用語の解説や、事業者様の資金繰りに関するお悩み解決をサポートすることを目的に、運営を行っています。当サイト内での情報提供にあたっては、法務省や国税庁等の公的サイトや、各金融事業者が公式に発表している内容に準じて作成したコンテンツを使用しています。
ビジネスローンの審査は甘い?審査基準や期間も紹介!

企業や個人事業主がビジネスローンを利用するときは、スコアリングシステムをはじめとした審査を受ける必要があります。
融資の可否を決めるのはどのような要素なのでしょうか。
ビジネスローンで審査に通るコツや審査に通りすいビジネスローンの見分け方をご紹介します。
ここでは下記3つについて徹底解説をしていきます。
・ビジネスローン審査のカギを握るスコアリングシステムとは
・ビジネスローンの審査に通るコツ
・審査に通りすいビジネスローンの見分け方
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
スコアリングシステムがカギを握る
ビジネスローンの審査で大きなカギを握るのは、スコアリングシステムというシステムです。
スコアリングシステムでは、融資を申し込んだ会社が申請した内容や一緒に提出された決算書のほか、信用情報などの照会も行い、それらを点数付けして融資を実行できるかどうかを判断します。
また、融資を実行できると判断した場合は、その際の貸付限度額や金利はどのくらいが適切かなども含めて、自動的に割り出します。
スコアリングシステムで最も重視されるのは、決算書のデータです。
決算書データからは収益性、事業の安全性、返済能力、インタレストカバレッジレシオ(金利負担能力を知るための比率)などが分析されます。
その後、その会社と類似した過去の融資実績データが参照され、過去の貸し倒れ率から「推定貸し倒れ率」が導かれます。
貸し倒れ率による損失が金利で得られる収益よりも小さければ、金融機関に利益が出ます。
単純にいえば、貸し倒れ率が10%なら、金利を10%より高く設定すれば利息収入額が損失額を上回ります。
そのためスコアリングシステムでは、「推定貸し倒れ率+金融機関の利益」が算出されます。
そしてその金融機関が上限と定める金利以下で利益が出る場合は融資可能、利益が出ない場合は融資不可と判断されます。
これがスコアリングシステムの基本的な仕組みです。
審査基準や審査期間にも影響
スコアリングシステムは、審査基準や審査期間にも大きく影響します。
システムを用いて画一的な判断を下すことができるので、融資担当者ごとに融資可否のラインが異なるということがありません。
そのため、過去に審査に通過した(または落ちた)会社の情報を参考にすることで、自社が審査に通過できるかどうかを判断しやすいと言えます。
また、システムが融資可否をすばやく判断してくれるので、審査にかかる時間も大手ならおおよそ即日~1日程度と非常にスピーディーです。
最短即日での融資も可能なビジネスローンが多いのは、スコアリングシステムのおかげです。
関連記事:ビジネスローン以外にも事業融資を即日で受ける方法はある?
ビジネスローンの審査に通るコツ
ビジネスローンの審査に通るコツについて、以下で説明します。
融資希望額は必要最低限で申し込む
融資希望額が大きくなればなるほど、金融機関にとってのリスクも大きくなるため、審査は厳しめに行われる傾向にあります。
また、資金使途から推測される金額と融資希望額の乖離が大きいと、今後の見通しがきちんと立てられていないのではないか、と捉えられてしまうかもしれません。
資金計画などを正確に立てたうえで、必要最低限の融資希望額で申し込むことを心がけましょう。
関連記事:最大でどのくらい借りられる? ビジネスローンの限度額
同時に複数社に申し込まない
融資を受けたい気持ちが先行して、同時に複数社に申し込みを行うことは避けなければなりません。
金融機関にローンの申し込みを行ったという情報は信用情報に登録されるので、複数社に同時に申し込みを行ったという事実は、金融機関に筒抜けになってしまいます。
「複数社に同時に申し込みを行っている=それだけ資金に困っている」と捉えられて、それだけで審査落ちになってしまう可能性があります(申し込みブラック)。
どれだけ資金を必要としていても、1社ずつ申し込むことが重要です。
代表者の信用情報に問題がないか確認
ビジネスローンの審査では、代表者の信用情報も確認されます。
過去にローンの返済やクレジットカードの支払いなどを延滞したことがあると、その情報が信用情報に一定期間登録されます。
個人の信用情報は信用情報機関に照会を行うことで確認できるので、ビジネスローンに申し込む前に、信用情報によくない情報が登録されていないか、確認しておくのが賢明でしょう。
未納の税金があれば必ず支払っておく
事業を行ううえではさまざまな出費が発生しますが、税金もそのうちのひとつです。
優先順位がかなり高いはずの税金を支払っていないということは、それだけ資金繰りに窮していると捉えられてしまうため、即審査落ちになってしまいます。
税金の支払い状況を確認して、支払うべきものをきちんと支払ってから申し込めばOKです。
データなどを偽らず正直に申し込む
スコアリングシステムでは決算書の内容がチェックされるため、決算書の内容を偽って申し込むことで、審査に通りやすくなると考える方もいらっしゃるかもしれません。
ただし、ほかに提出する書類の内容などから、決算書の内容が偽りのものであることが判明してしまうと、審査落ちは免れません。
決算書の内容に不安があるとしても、正直に申し込むことを心がけましょう。
審査に通りやすいビジネスローンの特徴
ビジネスローン自体、審査に通りやすい傾向のローンと言えます。
ただ、より審査通過の可能性を高めたいのであれば、どのビジネスローンを選べばよいかというところから考えたほうがよいでしょう。
審査に通りやすいビジネスローンの見分け方を、以下で説明します。
大手よりは中小の金融機関
大手も中小も、基本的にはスコアリングシステムを用いて審査を行いますが、審査通過の基準が異なる可能性があります。
属性のよい申込者は基本的に大手の金融機関で融資を受けるため、中小の金融機関は少し審査通過のボーダーを下げてでも、融資対象者を確保する必要があるからです。
少しでも審査通過の可能性を高めたければ、中小の金融機関が取り扱っているビジネスローンに申し込むとよいでしょう。
上限金利の設定が高め
上限金利の設定が高いということは、金融機関が許容できるリスクの幅もそれだけ広がっていることを意味します。
そのため、決算書の内容に多少不安があるような場合でも、融資を受けられる可能性が高いと言えます。
ただし、金利の高さは返済負担に直結するので、融資を受けた場合はなるべく早く返済できるような計画を立てるようにしましょう。
有担保ローンがある
ビジネスローンは基本的に無担保・無保証ですが、中には有担保ローンを取り扱っている金融機関もあります。
有担保ローンでは不動産などを担保に設定しなければなりませんが、担保がある分だけ金融機関もリスクを取った融資が可能です。
担保に設定できるような不動産を所有している場合は、有担保のビジネスローンに申し込むことも検討してみましょう。
関連記事:不動産担保ビジネスローンが審査に通りやすい理由解説!デメリットも
独自審査を行っている
ビジネスローンの審査ではスコアリングシステムが用いられるケースが大半ですが、中小の金融機関の中には独自の基準で審査を行っているところもあります。
決算書の内容はもちろんチェックされますが、それだけではなく面談の内容や代表者の人柄など、さまざまな点を踏まえて、融資の可否を判断してくれるのです。
スコアリングシステムを導入している金融機関では融資を受けられないという場合は、こういった独自審査を行っている金融機関に申し込みを行いましょう。
ビジネスローンに落ちた場合の対処法
ビジネスローンに審査落ちした場合は、ファクタリングによる資金調達という選択肢も残されています。
ファクタリングとは、会社が保有する売掛金をファクタリング会社に買い取ってもらって資金化する方法です。
ファクタリングを利用する際は手数料がかかりますが、初めての利用でも即日などスピーディーにキャッシュが得られます。
しかも、ビジネスローンとは違って返済は不要です。
ある程度まとまった金額の売掛金を所有している場合は、ファクタリングも検討してみるとよいでしょう。

この記事の執筆者:資金調達ニュース編集部
資金調達ニュースは経営者様の資金調達に関するお悩みを解決するために
「ファクタリング」などの資金調達に関する情報やノウハウを提供する
資金調達情報サイトです。
資金調達ニュース編集部ではこれまでに100本以上のハウツー記事をお届けしております。
資金調達でお悩みの経営者様のお役に立てますと幸いです。
保有資格:宅地建物取引士・日商簿記検定2級・ファイナンシャル・プランナー2級
運営者情報
おすすめの資金調達企業
-
即日融資可なビジネスローン厳選8社!申し込みの注意点も解説
事業を行っていると、なるべく早くできれば当日中に資金を調達したい、という状況に陥ることも多々あります。 そのようなときに頼りになるのが、即日融資が可能なビジネスローンです。ビジネスローンを取り扱ってい...
-
【赤字決算でも大丈夫】決算書不要で利用できるビジネスローンとは?
赤字決算続きの企業がビジネスローンを利用できるかどうか、気になる方は多いのではないでしょうか。 また、融資とビジネスローンの違いがわからず、自社に最適な資金調達方法がわからず困っている方も多いかもしれ...
-
ビジネスローンとは?特徴やメリット・デメリットを徹底解説
中小企業の経営者や個人事業主の方にとって、資金調達は頭を悩ませる問題のひとつです。資金調達の方法はさまざまですが、その中にひとつにビジネスローンがあります。 ビジネスローンのメリットは、早さと審査通過...
-
日本中小企業金融サポート機構
手数料 1.5%~ 対応スピード 最短3時間~ 取り扱いサービス 2者間・3者間ファクタリング
営業時間 9:30~18:00 必要書類 売掛金の入金が確認出来る通帳のコピー3ヵ月分(表紙付)
売掛金に関する資料(請求書・契約書など)特徴 ・一般社団法人だから実現した低手数料1.5%~
・最短30分審査&最短3時間で入金
・買取金額の下限・上限なし
-
株式会社ビートレーディング
手数料 2者間4%~12%、
3者間2%~9%対応スピード 最短2時間 取り扱いサービス 2者間・3者間ファクタリング
注文書ファクタリング
介護・診療報酬ファクタリング
営業時間 9:30~18:00
必要書類 ・通帳のコピー(表紙付き、直近2か月分)
・売掛金に関する資料(請求書、契約書など)特徴 ・全国各地58,000社以上の豊富な 買取実績
・入金まで最短2時間
・専任女性オペレーター制度導入
-
MentorCapital
手数料 2者間 10%~不明
3者間 3%~不明対応スピード 最短即日 取り扱いサービス 2者間
3者間営業時間 9:30~18:30(平日) 必要書類 ・入出金明細(表紙付き、直近3か月分)
・売掛金に関する資料(請求書、契約書など)特徴 ・幅広い業種に対応可能
・赤字決済、債務超過などにも柔軟対応
-
株式会社セントラル
実施年率 4.80%~18.0% 限度額 300万円 融資スピード 最短即日 収入証明書 当社ご利用限度額が50万円超、
または他社を含めた借入総額が100万円超の場合は源泉徴収票など収入を証明するものが必要特徴 ・女性オペレーターが対応する女性専用のプランがある
・平日14時までのお申し込みで即日振込が可能 -
フタバ株式会社
実施年率 14.96%~17.95% 限度額 10万円~50万円 融資スピード 最短即日 収入証明書 借入額が50万円を超える場合に必要 特徴 ・郵送物なし、カードレスのWEB完結でご利用可能
・ポイントサービスの利用で一定期間無利息で借入可能 -
アイフル株式会社
実施年率 3.0%~18.0% 限度額 1万円~800万円 融資スピード 最短即日 収入証明書 必要な場合もあり 特徴 ・21時までのお手続き完了で当日融資可能
・楽天銀行口座をお持ちの場合24時間振込可能