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信用金庫の借入条件とは?融資をうけるポイントや融資額を解説

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信用金庫の借入条件とは?融資をうけるポイントや融資額を解説

信用金庫では地域を限定し、法人融資という形で中小企業支援に特化した融資を行っています。
信用金庫とはどのような性格を持つ金融機関で、融資を受けるにはどのような条件があるのでしょうか。
信用金庫から融資を引き出すコツや融資額などとあわせてご紹介します。

信用金庫の融資

信用金庫は地域の企業や個人のための、会員の出資による協同組織の金融機関です。

利益第一主義ではなく、地域の繁栄を図ることを目的とした非営利法人という位置づけで、その点が銀行と異なります。

基本的使命は会員による出資や地域の人々から預かった預金を原資として地域の中小企業に融資し、地域経済の活性化を図っていくことにあります。

信用金庫の営業地域は一定の地域に限定されており、さらに融資を受けられる事業者は地域内の中小企業のみとなっています。2019年1月現在、全国に260の信用金庫が存在します。

信用金庫における法人向け融資の種類

信用金庫には次のような法人向け融資があります。

一般融資

運転資金・設備資金などの事業資金のニーズに合わせた一般的な融資です。

短期もしくは長期の融資が可能で、信用金庫から直接融資されるプロパー融資と、信用保証協会の保証付き融資があります。

制度融資

信用保証協会の保証に、さらに各地方自治体の支援が加わって中小企業に資金調達する融資制度です。

地方自治体によるサポートがあるため金利が低くなる傾向があります。

代理貸付

信用金庫が日本政策金融公庫、信金中央金庫、中小企業基盤整備機構などの政府金融機関や事業団体の代理となって政府資金を長期融資する制度です。

また、ほかに各種の事業者向けローンも用意されています。

法人の信用金庫の借入条件

信用金庫から融資を受けるには、原則として信用金庫の会員になることが必要です。会員になるには5,000円以上の出資が必要です。

出資すると出資額に応じて年1回の配当金を受け取ることができます。

また、例外として700万円以内の小口融資は非会員でも融資を受けられます。こうした融資は「員外貸出」と呼ばれ、700万円は1企業単位で計算されます。

ほかには、その信用金庫の指定地域内で事業を行っていて(本店や事業所がある)、従業員が300人以下、または資本金が9億円以内の会社であることも融資対象の条件となります。

そのため、企業が大きく成長すると条件を外れ、原則として融資が受けられなくなります。こうした会社は俗に「卒業生」と呼ばれます。

しかし現在は卒業しても直ちに信用金庫からの融資が受けられなくなるわけではなく、会員だった期間によって5年間または7年間の融資が受けられることが多いようです。

信用金庫の融資額はどのくらい?

信用金庫では100~2,000万円ほどの範囲で融資を行っています。

さらに融資先の会社の事業規模によってはそれ以上の額に対応することもあります。ただし、中心となるのは1件につき300~500万円くらいの融資でしょう。

基本的に、信用金庫の融資額は事業規模によって限度額が設定されています。

ただ、この限度額はあくまで基準であり、決済内容、取引実績、資金使途などによってはそれ以上の融資が得られるケースも珍しくありません

また、地域の経済活性化に貢献する、地元中小企業の健全な発展に寄与するというミッションを担っているため、業績が悪くとも事業内容や代表者の事業意欲、ビジョンなどが評価されて融資額が決められることもあります。

信用金庫で融資を受ける方法

信用金庫は都市銀行や地方銀行に比べて融資の難易度が低い金融機関です。

信用金庫で融資を受けるにはどのような点に注意すべきなのか、ポイントを挙げてみましょう。

信用金庫との関係づくりが重要

信用金庫と取引するには普段からの関係づくりが重要です。

メインバンクを信用金庫に指定し、ある程度の付き合いを築いておくと融資の相談もしやすいでしょう。

会社だけでなく経営者や従業員の預金口座(積立集金のある定期積金ならベター)があることもプラス材料になるはずです。

また、信用金庫の営業担当社は、営業活動や集金のために担当地域内の会社や個人宅を回り、その中で常に情報収集を行っています。

地域密着型の健全な経営や活動を続けている会社であればその評判が耳に届き、評価されるケースもあります。

審査期間と審査のポイント

審査期間は信用保証協会の保証付き融資の場合は2カ月程度かかります。プロパー融資なら2~3週間程度でしょう。

審査では上述の通り、地域への貢献度が高い企業が好まれます。経営者や従業員の人となりや近隣の人たちからの評判などが審査に影響することもあります。

地元の有力者や既存の取引先からの紹介が受けられればよりスムーズに話が進むでしょう。

総じて営業担当者や融資担当者との緊密なコミュニケーションを大事にしたいところです。

 

もちろん、銀行の場合と同じように、決算書や経営計画書をしっかりと用意し、資金使途や返済計画を明確に示すことも審査の結果に有利に働きます。

また、経営ビジョンを伝えるときは地域への貢献を重要視しているという内容を盛り込むことも意識しておきましょう。

まとめ

信用金庫は中小企業の重要な資金調達先の一つといえます。

資金に困ったときにいきなり相談にいくのではなく、メインバンクにして普段から関係を作っておくのがお勧めです。

緊急性の高い資金調達や、信用金庫の融資で審査に落ちてしまった場合は、ファクタリングやビジネスローン、法人向けカードローンなどの利用も検討してみると良いでしょう。


この記事の執筆者:資金調達ニュース編集部

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