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【銀行融資との違い解説】ノンバンクのビジネスローンのメリットとは
事業用の資金を調達したいときにおすすめの方法のひとつに、「ビジネスローン」があります。ビジネスローンは主にノンバンクが取り扱っていることが多いですが、その名の通り事業性資金の調達を行える方法です。
今回は、ノンバンクのビジネスローンのメリット・デメリットや、銀行融資とビジネスローンのどちらを利用すべきかといったことについて、説明します。
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ここでは下記4つについて徹底解説をしていきます。
・ノンバンクのビジネスローンとは何か
・ノンバンクのビジネスローンのメリット・デメリット
・ノンバンクのビジネスローンと銀行融資のどちらがおすすめか
・ノンバンクのビジネスローンの審査に通過するためのポイント
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
ノンバンクのビジネスローンとは
ノンバンク(ノンバンク系)とは、信販会社や消費者金融などのような銀行以外の金融機関のことを指します。
ビジネスローンは冒頭でも少し触れたとおり、事業性資金の借入を行えるローンのことです。
つまりノンバンクのビジネスローンとは、信販会社や消費者金融などで取り扱われている、事業性資金の調達に利用できる金融商品のことを指します。
具体的には、アイフルビジネスファイナンスが取り扱っている事業者ローンなどが挙げられます。
アイフルビジネスファイナンスの事業者ローンの融資条件は、以下のようになっています。
融資対象者 |
申し込み時年齢満20歳~満69歳までの法人または個人事業主 |
融資金額 |
50万円~1,000万円 |
金利(実質年率) |
3.1%~18.0% |
担保 |
不要 |
保証人 |
原則不要(ただし法人の場合は原則として代表者の連帯保証が必要) |
ノンバンク以外のビジネスローンも
ビジネスローンはノンバンクが取り扱っているものがメジャーではありますが、銀行などの金融機関でもビジネスローンを取り扱っている場合があります。
たとえばPayPay銀行で取り扱っているビジネスローン(個人事業主向け)の融資条件は、以下のようになっています。
融資対象者 |
申し込み時年齢満20歳~満69歳までの個人事業主 |
融資金額 |
最大500万円 |
金利(実質年率) |
2.8%~13.8% |
担保 |
不要 |
保証人 |
不要 |
ノンバンク系のものでも銀行が取り扱うものでも、基本的な資金使途自体は変わりませんが、金利や融資金額などの融資条件の傾向は異なります。
銀行ではビジネスローンではない事業融資も行っているので、比較検討したうえでどれを利用するべきかを判断する必要があります。
ノンバンクのビジネスローンのメリット
ノンバンクのビジネスローンのメリットおよびデメリットを把握しておくことで、資金調達時に適切な判断を下せるようになります。
以下では、ノンバンクのビジネスローンのメリットをいくつか挙げていきます。
即日での融資が可能な場合もある
ノンバンクのビジネスローンは審査スピードが早く、即日融資に対応しているものもあります。
銀行に事業融資を申し込むと、申し込みから融資完了までに1ヵ月程度かかるのが普通であることを考えると、このスピーディーさがお分かりいただけるでしょう。
無担保・無保証での融資も可能
アイフルビジネスファイナンスの例でも取り上げたように、ノンバンクのビジネスローンは無担保・無保証での融資も可能です。
銀行融資では担保として不動産を必要としたり、保証人を要求されたりするのが一般的です。
しかし事業を始めたばかりの個人事業主などでは、担保に設定できる不動産など所有していないことのほうが多いです。
また、保証人をお願いできそうな相手がいないという方もいらっしゃるでしょう。
そのような方にとって、無担保・無保証で利用できるということは非常に大きなメリットです。
関連記事:【甘くない?】個人事業主がビジネスローン利用するデメリットとは?
提出書類が比較的少なくて楽
銀行で事業融資を受ける場合、決算書や事業計画書・資金繰り表など、さまざまな書類を提出しなければなりません。
そういった書類をすべて不備なく作成・用意するのは、なかなか骨が折れることです。
しかしノンバンクのビジネスローンの場合は、提出が必要なのは本人確認書類や確定申告書などのわずかな書類だけです。
事前準備に力を入れることなく気軽に申し込んで融資を受けられるのは、ノンバンクのビジネスローンならではのメリットと言えるでしょう。
関連記事:ビジネスローンの審査は甘い?審査基準や期間も紹介!
審査を柔軟に行ってくれる
銀行融資では審査がしっかり行われるため、事業を開始したばかりの個人事業主のような方は、なかなか融資を受けられない可能性が高いです。
もちろんノンバンクのビジネスローンでも審査はしっかりと行われますが、創業したての個人事業主の方などでも、返済能力などを踏まえて柔軟に審査を行ってくれます。
銀行では融資を受けられなかった方でも融資を受けられる可能性があるというのは、ノンバンクのビジネスローンを利用する大きな理由となりえるでしょう。
関連記事:ビジネスローンの審査に通るコツ
ノンバンクのビジネスローンのデメリット
続いて、ノンバンクのビジネスローンのデメリットをいくつか挙げていきます。
金利が高い
ノンバンクのビジネスローンのデメリットとしてまず挙げられるのは、金利が高いということです。
これまでに名前を挙げたビジネスローンを含めた、ノンバンクと銀行それぞれが取り扱うビジネスローンの金利設定は、以下のようになっています。
金融機関 |
適用金利 |
アイフルビジネスファイナンス |
3.1%~18.0% |
オージェイ |
10.0%~18.0% |
PayPay銀行 |
2.8%~13.8% |
静岡銀行 |
5.0%~14.9% |
表中の上2つがノンバンクで下2つが銀行ですが、ノンバンクが取り扱うビジネスローンの上限金利は、銀行が取り扱うビジネスローンの上限金利よりも総じて高くなっています。
金利は返済負担にダイレクトに関わってくる要素なので、ノンバンクのビジネスローンを利用する場合は、なるべく早く完済することを心がけましょう。
借入限度額が小さい
借入限度額に関しても、銀行のビジネスローンや銀行の事業融資のほうが、大きめに設定されている傾向にあります。
借入希望額がそこまで大きくない場合は、ノンバンクのビジネスローンでも十分です。
しかし、1,000万円を超すような資金が必要な場合は、ノンバンクのビジネスローンでは対応できないことも多々あります。
事前に商品概要などを確認して、自分が必要としている金額を借り入れられる可能性があるかどうかを、見極めるようにしましょう。
関連記事:最大でどのくらい借りられる? ビジネスローンの限度額
銀行などからの融資を受けにくくなる
ノンバンクのビジネスローンを利用している場合、その旨を必ず決算書に記さなければなりません。
決算書は銀行融資を受ける際に必ず提出しなければいけない書類なので、ノンバンクのビジネスローンを利用していることが、銀行に認知されてしまいます。
一般的にノンバンクからの融資は、銀行よりも条件が厳しいものの、銀行よりも審査難易度が低いとされています。
そのため、「ノンバンクから借入を行っている=銀行では借入できなかった」と判断されてしまい、経営状態や信用力を疑われる要因になってしまう可能性があるのです。
たとえノンバンクのビジネスローンを利用していたとしても、きちんと返済すれば問題ありませんし、返済能力があることの証明にもなります。
そのため銀行融資を受けたい場合には、前もってノンバンクのビジネスローンを完済することを心がけましょう。
銀行融資とどちらがおすすめ?
ビジネスローンは事業性資金の調達を行うための有力な方法のひとつですが、同じく銀行融資も事業性資金の調達方法としては非常にメジャーです。
ただ、ビジネスローンと銀行融資のどちらを利用すべきかに関しては、一概に「○○のほうがよい」と断言はできず、ケースバイケースという結論になってしまいます。
金利や借入限度額といった融資条件が優遇されているのは銀行融資なのですが、その分銀行融資の審査は厳しめに行われます。
また、銀行融資では申し込んでから実際に融資を受けられるまでに1ヵ月程度の時間がかかるので、急ぎの資金調達には適していません。
銀行融資とビジネスローンのどちらが向いているかを端的にまとめると、以下のようになります。
・銀行融資:審査通過に自信がある、資金調達の時間的猶予がある
・ビジネスローン:急いで資金調達を行う必要がある、担保や保証人を用意できない
それぞれの方が置かれている状況に応じて、より適していると思われるほうを選びましょう。
審査通過のために重要なポイント
ノンバンクのビジネスローンの審査は銀行融資ほど厳しいわけではありませんが、それでも審査である以上、落ちてしまう可能性もありえます。
ビジネスローンの審査に通過するために重要なポイントについて、以下で説明します。
財務状況をよくしたうえで申し込む
ビジネスローンでは、会社や個人事業主の財務状況が審査の通過可否に大きく影響します。
そのため、営業利益や経常利益などから判断される財務状況をよくしたうえで申し込むことで、審査に通過できる可能性を高めることが可能です。
たとえば赤字から黒字に転換したタイミングで申し込むなり、営業利益が過去最高の数字を記録したタイミングで申し込むなりするとよいでしょう。
ただ、営業利益や経常利益などは、一朝一夕に改善したり数字を劇的に伸ばしたりできるものではありません。
そのため、ビジネスローンを申し込む直前にちょっと努力をしてもどうにもならないのです。
いつどのようなタイミングでビジネスローンを申し込むことになってもよいように、常日頃から財務状況をよくすることについては、意識しておいたほうがよいでしょう。
利益を伸ばすだけでなく、税金などの支払いを遅延なく行うといった基本的なことも疎かにしてはいけません。
関連記事:赤字経営の原因と脱却するための手法
借入希望額はなるべく最小限に抑える
融資希望者の返済能力も、審査においては重要な要素です。
返済能力は高ければ高いほうがよいことは間違いありませんが、融資を受けようと思っている金額に相応の返済能力を有していれば十分です。
1年間で500万円返済できる返済能力の人に対して、年間800万円の返済が必要な融資を行うことはできませんが、年間200万円の返済が必要な融資であれば十分可能です。
そのため、自身の返済能力でも融資可能だと判断してもらえるように、借入希望額をなるべく最小限に抑えることが重要です。
金融機関からお金を借りるときに、つい多めの金額を希望してしまうこともありますが、それで審査に落ちてしまっては何の意味もありません。
事業に必要な金額をきちんと算出して、その金額で申し込むようにしましょう。
経営者の信用情報にも気を付ける
ビジネスローンは事業用資金を借り入れるためのものですが、中小企業であれば代表者、個人事業主であれば本人の信用情報も審査においてチェックされます。
そのため、どれだけ会社や事業が好調だったとしても、経営者が過去に支払いを延滞したり踏み倒したりしたことがあると、審査通過に黄信号が灯ります。
支払いの延滞などの情報は信用情報に登録されますが、信用情報に一度登録された情報は、原則として5年間が経過するまで信用情報から抹消されません。
ここ数年以内に信用情報に載ってしまうようなことをした場合は、ビジネスローンの審査通過は難しいでしょう。
あと少し待てば5年が経過して信用情報からその情報が消えるというのであれば、情報抹消を待ってから申し込みを行いましょう。
その際は、信用情報が本当にきれいになったかどうか、事前に確認しておくのが賢明と言えるでしょう。
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