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ファクタリングがおすすめの業種・不向きな業種の特徴は?

ファクタリングは、資金繰りに悩む多くの企業が利用しているサービスです。
しかし、ファクタリングにおける自社の業種の特性を理解せずに利用してしまうと、資金調達がうまくいかないだけでなく、思わぬ損失を被る可能性も考えられます。
そこで本記事では、ファクタリングの利用に適した業種と、そうでない業種の特徴を解説します。
サービスの利用に際しての注意点もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
おすすめのファクタリング会社
目次
どの業種がファクタリングを利用できる?
結論ファクタリングは、業種に関係なく利用できるサービスです。また、審査が柔軟で、ファクタリング会社によっては最短即日での現金化も可能なため、近年サービスの利用者が増えつつあります。
売掛金の額や、売掛先の信用度が一定以上あれば、業種を理由にファクタリングの利用を断られることはほとんどありません。
ただし冒頭でもお伝えした通り、ファクタリングの利用には業種によって向き・不向きが存在しますので、それぞれの特徴を確認していきましょう。
ファクタリングに向いている業種の特徴
まずは、ファクタリングの利用に適した業種の特徴をご紹介します。
ファクタリングを検討している事業者様は、自社の業種がサービスの利用に向いているかどうか、確かめてみてください。
支払いサイトが長い
サービスを提供してから代金が支払われるまでの期間(支払いサイト)が長い業種は、ファクタリングの利用に適しています。
業種によって支払いサイトの長さは異なりますが、主に“30日サイト”と“60日サイト”の2種類に分けられます。30日サイトは、月末締め・翌月末払いの、もっともスタンダードなパターンです。
多くの取引で採用される支払いサイトで、月ごとに売上を把握できるので、サービスの提供側・購入側ともに収支の管理がしやすい点が魅力です。
対して60日サイトでは、取引代金を締めた月の翌々月まで代金が支払われません。購入側がゆっくりと支払いの準備を行える半面、サービスの提供側は最大で3か月間売上が支払われないため、余裕のある資金繰りが必要です。
詳しくは後述しますが、建設業をはじめとする一部の業種においては、60日サイトよりも長い支払いサイトが採用されているケースもあります。
そんな時ファクタリングを利用すれば、支払いサイトに関係なく必要なときに現金を受け取れるため、資金繰りを改善できます。
売上が偏りやすい
繫閑期が激しい業種は、売上が特定の時期に偏ることからファクタリングの利用が向いているといえます。
閑散期が続いた後、繁忙期が継続的に続くと閑散期で資金を蓄えられなかったしわ寄せが繁忙期に訪れる可能性があります。
しかし、ファクタリングを利用すれば入金日を待たずに売掛金を現金化できるため、売上が特定の時期に偏った業種でも繁忙期の最中に資金不足に陥る心配はありません。
そもそもファクタリングは、このようなリスクを回避する目的でも利用するサービスです。売上の偏りが大きい業種のご担当者様は、ファクタリングの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
コストが変動しやすい
ファクタリングは、コストの変動が激しい業種にも適しています。原価率が高い業種では、事業が軌道に乗っていても、原価の短期的な高騰によって資金繰りが厳しくなることがあります。
コストの変動が激しい業種の例には、天候や気候の変動を受ける農業や食品産業、原材料が需給バランスで変動しやすい建設業や製造業などが該当します。
コストの変動に合わせてファクタリングを活用すれば、社会情勢に左右されない、安定した資金繰りを維持できます。
ファクタリングに向いていない業種の特徴
続いて、ファクタリングの利用に適さない業種の特徴を解説します。
ほとんど現金で取引している
ファクタリングは、現金での取引が多い業種には不向きです。
そもそも、ファクタリングを利用するには、売却できる売掛金が必要となります。その点、飲食業や小売業といった現金での取引がメインの業種は、売掛金が発生するようなサービス・事業形態ではありません。
キャッシュレス決済の売上であればファクタリングを利用できますが、キャッシュレス決済システムの導入に際する初期費用や、決済事業者への手数料がかかります。資金繰りが難しい状況であれば、このような出費は抑えたいところです。
加えて、キャッシュレス決済の売上をファクタリングで現金化する場合は、基本的に2者間ファクタリングとなります。そのため、3者間ファクタリングと比較して手数料が割高になる点も理解しておきましょう。
個人と取引している
対企業ではなく個人との取引が多い業種も、ファクタリングの利用には向いていません。
ファクタリングの審査は融資と異なり、利用者よりも売掛先の信用力が重視される傾向にあります。
そのため一般的に法人よりも信用力が劣る個人が売掛先となると、ファクタリング会社が売掛金の未回収リスクを考慮し、取引を断るケースも少なくはありません。
個人・法人共に取引がある場合は、ファクタリングの際に法人の売掛金を売却対象に選ぶことをおすすめします。
海外の法人・個人と取引している
海外の法人・個人との取引がメインの業種では、ファクタリングの恩恵を最大限に受けられない可能性があります。売掛先が海外にある場合、まず相手国の情報開示の法律に則って信用調査を行います。
さらに3者間ファクタリングであれば、現地の商習慣に従いながら、サービス利用の承諾も得なければなりません。ファクタリング会社にとって非常に手間のかかる作業であるため、その分手数料も割高になります。
せっかくファクタリングを利用しても、手数料の負担が大きすぎて、手元に入る現金が少なくなってしまうというわけです。
なお、輸出業を営む方には“国際ファクタリング”を行う選択肢も存在します。
これは3者間ファクタリングに加えて、海外のファクタリング会社も含めた4者間で取引を行うサービスです。代金が支払われないリスクを減らせる便利なサービスである反面、手数料率が割高で、売掛先の承諾を得なければ利用できない点にはご留意ください。
関連記事:海外ビジネスでは欠かせない国際ファクタリングとは?
ファクタリングがおすすめの業種
ここまでファクタリングに向いている業種、不向きな業種をざっくりと理由も合わせて紹介してきましたが、ここからは具体的に、ファクタリングに向いている6つの業種を紹介します。
【ファクタリングがおすすめの業種】
資金調達にお悩みのご担当者様は、ぜひ参考になさってください。
①運送業
ファクタリングと相性の良い業種の代表例として、運送業が挙げられます。運送業では、掛取引が一般的です。
仕事が終わってから現金として報酬が支払われるまでに、3か月ほどの期間を要するケースもあります。
また運送業はコストが変動しやすく、燃料費の高騰に悩まされることも多い業種です。そのため経営状態が安定しているにもかかわらず、出費が激しくて売上が不安定になってしまうケースも珍しくありません。
さらに、車両トラブルが発生すれば突発的な費用もかさみます。
燃料費や車両関連の出費は、運送業を営むうえで避けられないものなので、いざというときにはファクタリングを利用することをおすすめします。
関連記事:ファクタリングは運送業に最適!おすすめの会社7選を紹介
②建設業
建設業も、ファクタリングの利用に適した業種といえます。なぜなら、他の業種よりも支払いサイトが非常に長く、資金不足に陥りやすい傾向にあるためです。
建設業において、請け負った仕事の代金は、工事完了後に支払われるケースがほとんどです。
そのうえ、工事が終わってから検収が行われるため、入金までさらに2か月ほど時間がかかります。
大手企業の下請け、または孫請けのような、ピラミッド構造の下位層に位置する建設業者であれば、なおさら期間を要します。
その一方で、工事に必要な人件費や材料費などは先払いです。これらが用意できなければ、目の前にある新しい仕事も請け負えなくなってしまいます。
しかし、ファクタリングを活用して資金を調達すれば、安定して新たな工事に着手できます。
建設業の売掛先は、信頼性の高い大手企業である場合も多く、審査が通りやすいのも、ファクタリングが適している理由の一つです。
加えて、建設業は大規模な取引が多いことから、売掛金が高額であるほど手数料率が低くなるファクタリングと相性が良いという側面もあります。
③医療・介護業
医療・介護業にも、ファクタリングの利用はおすすめです。これらの業種の収入源は、診療報酬や介護報酬です。
診療報酬の場合、病院で払われる受診料は全体の1割~3割で、現地で払われなかった費用は社会保険診療報酬支払基金、健康保険組合に請求することで2か月ほどあとに入金されます。
介護報酬に関しても、請求の流れは同様ですが、人件費や施設の維持・管理費は毎月発生するうえに、高額な医療機器や医薬品をそろえるにはまとまった資金が必要となります。そのため医療・介護業は、一時的な資金不足に陥りがちなのです。
このような事態を避ける手段として、医療・介護業ではファクタリングが重宝されています。
売掛先が一企業ではなく国や地方公共団体なので、売掛金の信用度が非常に高く、審査に通りやすいのもファクタリングに向いているポイントです。
【関連記事】
診療報酬ファクタリングの概要とメリット・デメリット
介護報酬ファクタリングとは?メリットとデメリットも解説
④IT業
IT業もまた、ファクタリングの利用に向いている業種といえます。一つの案件が長期になりがちなIT業は、案件を引き受けてから報酬を受け取るまでの期間が長い業種です。
たとえばシステム開発案件の場合、システムを納品し、取引先の検収が済むまで入金がないのが一般的です。仮にシステム開発に半年、検収に1か月かかるとすれば、入金があるのは案件の受注から7か月後となります。
その間にも人件費や開発費用といったコストは発生しているため、IT業は慢性的な資金不足に陥りやすい業種であるといえます。
世間からの需要が高いIT業では、急に大型案件が舞い込んでくることもあるので、チャンスを逃さないように資金不足が懸念される際はファクタリングを利用してみるのも一つの手です。
⑤製造業
製造業も、ファクタリングのメリットを享受しやすい業種です。製造業は材料を海外から輸入する必要があるので、円安・円高の影響が資金繰りに直結します。
円安・円高のあおりを受けて、経営難に陥っている製造業者も少なくないでしょう。また下請けの製造業者は、突発的に大量の仕事を依頼されることがあります。
元請けとの取引を継続できるうえに、売上を伸ばすチャンスでもあるため、「なんとしても要求に応じたい」と考えるはずです。
しかし手元資金に余裕がなければ、即座に工場を稼働できずに、せっかくの機会を逃してしまうかもしれません。このようなときでも、ファクタリングをうまく利用すれば、社会情勢の変化や突然の大量発注にも柔軟に対応できるようになります。
関連記事:ファクタリングは製造業に最適!おすすめのファクタリング会社5選
⑥人材派遣業
最後にご紹介するファクタリングと相性の良い業種は、人材派遣業です。人材派遣業において原価のほとんどを占めているのが、派遣スタッフの人件費です。
安定して利益を上げるためには、多くの人材を派遣しなければなりませんが、その分大量の人件費がかかります。
さらに人材派遣業は、取引先からの入金が遅くなりがちな業種です。手元の資金が枯渇してしまえば、給料を支払えず、スタッフが離職してしまう可能性があります。
その結果新規案件を受注できなくなり、最悪の場合、倒産に陥ってしまうかもしれません。
人員の入れ替わりが激しい人材派遣業では、一定数の労働力を確保しつづけられるかどうかが、利益を生み出す鍵となります。
ファクタリングを活用すれば、支払いサイトの長さに関係なく資金調達が叶い、新規案件を受注できるため、事業規模を拡大することができるはずです。
おすすめのファクタリング会社
ここまでの解説を受けて、ファクタリングの利用を前向きに検討しているご担当者様もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで本項では、厳選した7つのファクタリング会社をご紹介します。自社に最適なサービスを探すのに、ぜひお役立てください。
ビートレーディング
手数料率 |
2者間:4%~12% 3者間:2%~9% |
審査時間 |
最短30分 |
入金スピード |
最短2時間 |
買取可能額 |
制限なし |
契約形態 |
・2者間ファクタリング ・3者間ファクタリング |
対象事業者 |
個人事業主・法人 |
運営会社 |
株式会社ビートレーディング |
ビートレーディングは、毎月1,000件を超える企業との取引実績がある、2012年設立のファクタリング会社です。
申し込みから契約までオンラインで完結するという手軽さもさることながら、最短2時間で資金を調達できるスピード感も魅力です。
また、案件を受注したタイミングで発行される書類をもとに行う“注文書ファクタリング”にも対応しているため、幅広いニーズに応えてもらえます。
豊富な実績と迅速な資金調達が強みのビートレーディングに、問い合わせてみてはいかがでしょうか。
ビートレーディングに無料で相談する
日本中小企業金融サポート機構
手数料率 |
1.5%~ |
審査時間 |
最短30分 |
入金スピード |
最短3時間 |
買取可能額 |
制限なし |
契約形態 |
・2者間ファクタリング ・3者間ファクタリング |
対象事業者 |
個人事業主・法人 |
運営会社 |
一般社団法人日本中小企業金融サポート機構 |
中小企業の資金繰りを支援するために設立されたのが、一般社団法人日本中小企業金融サポート機構です。
同機構の強みは1.5%~からという、業界でも最低水準の手数料の低さにあります。
さらに日本中小企業金融サポート機構は、関東財務局長および関東経済産業局長が認定する「経営革新等支援機関」に認定されている機関です。
ファクタリングを初めて利用するという方でも安心して利用することができます。
ファクトル(FACTOR⁺U)
手数料率 |
1.5%~ |
審査時間 |
最短10分 |
入金スピード |
最短40分 |
買取可能額 |
1万円~ |
契約形態 |
2者間ファクタリング |
対象事業者 |
個人事業主・法人 |
運営会社 |
一般社団法人日本中小企業金融サポート機構 |
一般社団法人日本中小企業金融サポート機構が新たに提供を開始したのが、AIファクタリングサービスのファクトルです。
同サービスの魅力は、最新のAI技術を用いた審査のスピードです。
最短10分という業界屈指のスピードで審査を行い、早ければ審査が終了した30分後に現金を受け取れます。
スマートフォンのみで完結するので、面談の手間もかかりません。
通帳のコピーと売掛金の証明となる書類の2点さえあれば利用できるため、あらかじめ準備しておけば、より迅速な資金調達が叶うはずです。
みんなのファクタリング
手数料率 |
非公開 |
審査時間 |
最短1時間 |
入金スピード |
最短1時間 |
買取可能額 |
初回のみ上限50万円 |
契約形態 |
2者間ファクタリング |
対象事業者 |
個人事業主・法人 |
運営会社 |
株式会社チェンジ |
みんなのファクタリングは、株式会社チェンジが運営する、完全オンライン型のファクタリングサービスです。
電話対応や面談の必要がなく、売掛金の証明となる請求書と身分証明書、通帳のコピーの3点さえあれば審査してもらえるため、どなたでも気軽に申し込むことができます。
また同サービスは、最短1時間で資金を調達できる圧倒的なスピード感に加えて、土日・祝日も対応してくれる柔軟さも兼ね備えています。
毎日9:00~18:00まで年中無休で営業しているので、急きょ現金が必要になったときでも安心です。
公式サイトを見る
ペイトナーファクタリング
手数料率 |
10% |
審査時間 |
最短10分 |
入金スピード |
最短10分 |
買取可能額 |
1万円~100万円(初回~25万円) |
契約形態 |
2者間ファクタリング |
対象事業者 |
個人事業主・法人 |
運営会社 |
ペイトナー株式会社 |
先ほどご紹介したファクトルと同様に、ペイトナーファクタリングもまた、AIによる審査を導入しています。
オンライン上で申し込みから入金まで完結するのはもちろん、事業計画書や確定申告書といった、作成が面倒な書類も不要です。
最短10分の審査が完了するのと同時に入金も行われるため、とにかく資金調達を急いでいる事業者様にぴったりのサービスです。
なお買い取りの対象は、支払いサイトが70日以内かつ、取引額が1万円~100万円以内の請求書に限られます。
ペイトナーファクタリングの公式サイトを見る
OLTA(オルタ)
手数料率 |
2%~9% |
審査時間 |
最短1日 |
入金スピード |
最短24時間 |
買取可能額 |
制限なし |
契約形態 |
2者間ファクタリング |
対象事業者 |
個人事業主・法人 |
運営会社 |
OLTA株式会社 |
OLTA(オルタ)は、日本経済新聞や朝日新聞など、数々のメディアに取り上げられているファクタリング会社です。
手数料率の上限が定められていることから、ファクタリングによって受け取れる金額のイメージがつきやすいのが魅力です。
また、提携している金融機関の数も業界随一で、メガバンクだけでなく地方銀行とも提携しています。
公式ホームページには全国各地の利用事例が掲載されているので、自社の規模に近い企業の事例があるかどうか、確かめてみてください。
公式サイトを見る
QuQuMo(ククモ)
手数料率 |
1%~ |
審査時間 |
最短30分 |
入金スピード |
最短2時間 |
買取可能額 |
制限なし |
契約形態 |
2者間ファクタリング |
対象事業者 |
個人事業主・法人 |
運営会社 |
株式会社アクティブサポート |
“Quality(高品質)・Quick(スピーディー)・Money(資金調達)”の頭文字から名づけられたファクタリングサービスが、QuQuMo(ククモ)です。
同サービスの強みは、なんといっても手数料率の低さです。
手数料率が割高になりがちな2者間ファクタリングでも、業界最低水準の1%から利用できます。
加えて債権譲渡登記が不要なため、必要な作業が少ないうえに、売掛先がファクタリングの利用を知ることは基本的にありません。
その名前通り、高品質で迅速な資金調達が叶うサービスといえるでしょう。
QuQuMoの公式サイトを見る
ファクタリング会社を選ぶ際に確認したいポイント
ここまでの内容を踏まえて本項では、ファクタリング会社を選ぶ決め手となる4つのポイントを解説します。
前述したおすすめのファクタリング会社も、以下のポイントを押さえながら比較・検討しましょう。
手数料率
手数料率は、ファクタリング会社を選ぶ際に必ず押さえておきたいポイントです。ただし、安ければよいというわけでもありません。
ファクタリングによって資金調達を行う場合、「少しでも手数料率が低い会社を選びたい」と考えるご担当者様も多いでしょう。
たしかに、手元に入る現金は多いに越したことはないですが、相場よりも手数料率が極端に低いファクタリング会社は、悪徳業者の可能性もあります。
あえて手数料率を低く設定して集客し、「法外な額の保証金や手付金を騙し取ろう」と考えている業者もなかにはいるのです。
口コミや評判を確認して、信頼に足るファクタリング会社であるかどうかを見極めることが大切です。
関連記事:ファクタリングにかかる手数料率の相場はどのくらい?
買取可能額
売掛金が極端に少額、もしくは数億円規模の高額である場合、あらかじめ検討しているファクタリング会社の買取可能額を確認しておくことをおすすめします。
ファクタリング会社のなかには、取引する売掛金の下限や上限を定めているところも存在します。買取可能額の範囲外だとファクタリングは利用できないため、自社が売却したい売掛金の額に対応しているサービスを選ばなければなりません。
とはいえ売掛先の信用次第では、ファクタリング会社が提示している買取可能額の範囲を多少超えていても、対応してもらえる可能性はあります。
買取可能額以外の条件がそろっている会社であれば、まずは相談してみてはいかがでしょうか。
償還請求権の有無
ファクタリング会社を選定する際は、償還請求権なしのファクタリング会社を選びましょう。ファクタリングにおける償還請求権とは、債務者が支払いを行わなかった場合に債権を譲渡した人に費用を請求できる権利のことです。
たとえば償還請求権ありのファクタリングで、支払いの期日より前に売掛先が倒産した場合、売掛先の代わりに利用者が売掛金を請求されてしまうというわけです。ただしファクタリング会社の多くは、償還請求権なしの契約を締結しています。
なぜなら、ファクタリングでこの権利を主張する場合、“売掛金を担保とした融資”のような扱いとなるからです。
逆に償還請求権ありのファクタリングを勧めてくる会社は、悪徳業者の可能性があります。悪徳業者であるかどうかを見分ける方法としては、“賃金業登録”の有無を確認するのが確実です。
前述の通り、償還請求権ありのファクタリングは融資の扱いになるので、賃金業登録のない会社はこのサービスを提供できません。もし償還請求権を求めるファクタリング会社に遭遇した場合は、この方法で確認してみてください。
入金スピード
資金調達を急いでいる際には、入金スピードを意識してファクタリング会社を選びましょう。ファクタリングには必ず審査が必要なため、申し込みから入金までに一定の期間を要します。
ただしそのスピードはファクタリング会社によって異なり、ビートレーディングやファクトルのように、最短数分~数時間で資金を調達できる会社もあります。入金スピードを重視する場合は、それを強みとしている会社を選ぶことをおすすめします。
なおファクタリングの入金スピードは、3者間ファクタリングよりも2者間ファクタリングのほうが早いとされています。また、オンラインで完結するサービスだと、さらに入金スピードは早まる傾向にあります。
【おすすめ記事】
ファクタリングを利用する際の注意点
最後に、ファクタリングを利用するにあたって、知っておくべき3つの注意点をご紹介します。
「思いのほか資金調達がうまくいかなかった……」と後悔しないためにも、一つずつ確認していきましょう。
手数料がかかる
ファクタリングを利用する際には、必ず手数料が発生するということもあらかじめ理解しておく必要があります。会社によって多少前後しますが、手数料率は、2者間ファクタリングで8%~18%、3者間ファクタリングでは2%~9%が相場といわれています。
とはいえ、実際の手数料率は見積もりをとってみなければわかりません。
相場とかけ離れた手数料を支払わないためにも、複数のファクタリング会社から相見積もりをとることをおすすめします。
関連記事:手数料が安いファクタリング会社10選!サービス内容で比較
売掛金の額以上の資金は調達できない
ファクタリングはサービスの性質上、売掛金の金額内でしか資金を調達できない仕組みになっています。そのため、売掛金の金額以上の資金を手に入れたい場合、金融機関からの融資をはじめとする、他の方法を探さなければなりません。
また、前述の通り手数料がかかるため、売掛金を全額現金化できるわけではないという点にもご留意ください。
公序良俗に反すると利用できない場合がある
冒頭で、“業種を理由にファクタリングを断られることはほとんどない”とお伝えしましたが、公序良俗に反する業種は、サービスを利用できない可能性があります。
具体例として挙げられるのは、風俗店やキャバクラといったナイトワーク系の業種です。
必ずしも利用できないというわけではありませんが、銀行や大手の金融機関と提携しているファクタリング会社では、上記の業種との取引を行わないケースは多くみられます。
ナイトワーク系の業種でファクタリングの利用を検討している場合は、公式ホームページや電話で対応の可否を確認しておきましょう。
売上に波のある業種はファクタリングに向いているが、飲食業や小売業には不向き
今回は、ファクタリングの利用がおすすめの業種と、不向きな業種の特徴を解説しました。
運送業や建築業など、コストが変動しがちで、支払いサイトが長い業種には、ファクタリングの利用が適しています。反対に飲食業や小売業といった、現金での取引や個人とのやり取りが多い業種の場合、ファクタリングの恩恵を十分に受けられないかもしれません。
とはいえ利用に不向きな業種でも、自社に最適なファクタリング会社を選べば、資金繰りの安定化を図れる可能性はあります。
「そんなファクタリング会社をどこで探せるんだ……」とお悩みなら、資金調達ニュース.comをぜひ参考になさってください。自社のニーズに合う会社が、きっと見つかるはずです。
よくある質問
Q.ファクタリングとは何ですか?
ファクタリングとは企業や個人事業主が保有している売掛金をファクタリング会社に売却することで、本来の支払期日より前に現金化出来る金融サービスです。
Q.ファクタリングは違法ですか?
ファクタリングは民法にも記載されている法的根拠を持った合法取引です。
Q.ファクタリングの手数料はどれぐらいですか?
ファクタリングの相場は2者間ファクタリングで8%~18%、3者間ファクタリングで2%~9%となっています。
Q.取引先にファクタリングの利用は通知されますか?
2者間ファクタリングであれば「ファクタリング会社」と「利用者」との2者間での契約となるため、売掛先からファクタリングを利用する承諾を得る必要はありません。
一方、3者間ファクタリングの場合は「ファクタリング会社」と「利用者」に加え、「売掛先」も含めた3者間での契約となるため、事前に売掛先からファクタリングを利用する承諾を得る必要があります。
Q.個人事業主でもファクタリングを利用できますか?
個人事業主でもファクタリングをご利用いただけます。
個人事業主におすすめのファクタリング会社については下記を参考にしてください。
参考:個人事業主におすすめのファクタリング会社22選
Q.ファクタリング会社への提出書類はなんですか?
ファクタリングの利用においては基本的に通帳のコピーや売掛金に関する資料、身分証明書を求められることが多いです。
利用するファクタリング会社によっては追加で商業登記簿謄本や印鑑証明書、決算などの提出を求められることがあります。
運営者情報
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日本中小企業金融サポート機構
手数料 1.5%~ 対応スピード 最短3時間~ 取り扱いサービス 2者間・3者間ファクタリング
営業時間 9:30~18:00 必要書類 売掛金の入金が確認出来る通帳のコピー3ヵ月分(表紙付)
売掛金に関する資料(請求書・契約書など)特徴 ・一般社団法人だから実現した低手数料1.5%~
・最短30分審査&最短3時間で入金
・買取金額の下限・上限なし
-
株式会社ビートレーディング
手数料 2者間4%~12%、
3者間2%~9%対応スピード 最短2時間 取り扱いサービス 2者間・3者間ファクタリング
注文書ファクタリング
介護・診療報酬ファクタリング
営業時間 9:30~18:00
必要書類 ・通帳のコピー(表紙付き、直近2か月分)
・売掛金に関する資料(請求書、契約書など)特徴 ・全国各地58,000社以上の豊富な 買取実績
・入金まで最短2時間
・専任女性オペレーター制度導入
-
MentorCapital
手数料 2者間 10%~不明
3者間 3%~不明対応スピード 最短即日 取り扱いサービス 2者間
3者間営業時間 9:30~18:30(平日) 必要書類 ・入出金明細(表紙付き、直近3か月分)
・売掛金に関する資料(請求書、契約書など)特徴 ・幅広い業種に対応可能
・赤字決済、債務超過などにも柔軟対応
-
株式会社セントラル
実施年率 4.80%~18.0% 限度額 300万円 融資スピード 最短即日 収入証明書 当社ご利用限度額が50万円超、
または他社を含めた借入総額が100万円超の場合は源泉徴収票など収入を証明するものが必要特徴 ・女性オペレーターが対応する女性専用のプランがある
・平日14時までのお申し込みで即日振込が可能 -
フタバ株式会社
実施年率 14.96%~17.95% 限度額 10万円~50万円 融資スピード 最短即日 収入証明書 借入額が50万円を超える場合に必要 特徴 ・郵送物なし、カードレスのWEB完結でご利用可能
・ポイントサービスの利用で一定期間無利息で借入可能 -
アイフル株式会社
実施年率 3.0%~18.0% 限度額 1万円~800万円 融資スピード 最短即日 収入証明書 必要な場合もあり 特徴 ・21時までのお手続き完了で当日融資可能
・楽天銀行口座をお持ちの場合24時間振込可能